Nexdata、Realworld LabsとフィジカルAIデータ分野での業務提携を発表
DatatangとRealworld Labsが提携 ロボット学習データ基盤を構築へ

CATEGORY: テクノロジー
Datatang株式会社(ブランド名:Nexdata)は、5本指ロボットハンドなどを開発する米国のRealworld Labsと、フィジカルAI領域における戦略的業務提携を発表した。高精度なハードウェアと大規模なデータ生産能力を組み合わせる。これにより、VLA(Vision-Language-Action)モデル開発において価値の高い手先の巧みな動作データ(デクスタラス・マニピュレーション・データ)の大規模な収集と整備の実現を目指す。
協業の背景と課題
大規模言語モデル(LLM)の進化に伴い、見て・考えて・動くフィジカルAIの実用化が進んでいる。自律型ロボットの社会実装が近づく一方で、開発者が共通して直面する課題が高品質なロボット学習用データの不足である。
VLAモデルや世界モデルの開発には、実環境を反映したマルチモーダルデータや、精緻な手先操作(デクスタラス・マニピュレーション)に関するデモンストレーションデータが必要とされる。しかし、ハードウェア調達から環境整備、品質担保に至るデータパイプラインを開発者が独自に構築するには、多大なコストと専門知識を要していた。こうした背景から、両社はパートナーシップを締結した。
両社の強みと技術基盤
データ・タング株式会社は2011年の創業以来、AI学習用データの収集やアノテーションを手がけてきた。10,000平方メートルを超えるフィジカルAI専用データ生産工場を運営し、フル稼働時には月間5万時間以上の作業データ納品能力を持つ。また、自社開発した6眼カメラ搭載の一人称視点(Egocentric)データ収集デバイスも運用している。
一方のRealworld Labsは、5本指ロボットハンドやロボットアームの設計・開発を行う。同社の5本指ロボットハンドは、生体腱駆動アーキテクチャによる17アクティブ関節・4パッシブ関節(計21自由度)を備える。人差し指の曲げ速度400°/s以上、繰り返し位置決め精度±0.2mmの性能を持ち、指先や掌部に分布した高感度触覚センサーと力覚フィードバックにより、接触力や滑りをリアルタイムで検知しながら作業を行える特徴がある。
協業による主な取り組み
提携に基づき、両社は役割を分担しながら以下の施策を進める。
- データ収集システムの優先的提供と統合
Realworld Labsの5本指ロボットハンドや遠隔操作に特化したデータ収集システムを、Nexdataの生産体制へ優先導入する。
- フィジカルAIデータセットの開発
デクスタラス・マニピュレーションに特化した大規模学習用データセットを共同で整備・提供する。
- ワンストップソリューションの提供
ハードウェア選定・調達からデータ収集・前処理までを単一窓口で完結できる体制を整える。
ソリューションとしては、5本指ロボットハンドやEgocentricデバイスなどのハードウェア販売・レンタル、専用ソフトウェアの提供、タスク・シナリオ設計とプロトコル策定、データ収集代行、アノテーション・品質管理、VLAモデルや世界モデル(World Models)向けフォーマット変換などの後処理を展開する。
発表企業について
本取り組みに関する両社の概要は以下の通り。
データ・タング株式会社
- 所在地: 東京都千代田区神田淡路町2-105 ワテラスアネックス6階
- 設立: 2020年2月
- 事業内容: AI学習用データセットの提供、データ収集・アノテーションサービス、フィジカルAI向けデータソリューション
- ウェブサイト: https://nexdata.jp
Realworld Labs
- 本拠地: 米国シリコンバレー
- 事業内容: フィジカルAI向け5本指ロボットハンド、遠隔操作データ収集ハードウェア、AIソフトウェアプラットフォームの開発・提供
- ウェブサイト: https://www.realworldlabs.com/ https://www.realhand.com/
本記事はDatatang株式会社の発表をもとに作成。
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