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千葉大学とブラジルの国立アマゾン研究所がMOU締結 創薬やワクチン開発へ

国立大学法人千葉大学(千葉県千葉市、学長:横手幸太郎)は、ブラジルの国立アマゾン研究所(ブラジル アマゾナス州マナウス市、所長:エンリケ・ドス・サントス・ペレイラ)と、学術・技術交流および国際共同研究の推進を目的とした覚書(MOU)を締結した。調印式は日本時間2026年10月20日(火)7:30〜8:30(ブラジル・マナウス時間:10月19日(月)18:30〜19:30)にオンラインで執り行われた。両機関はアマゾンの生物多様性を活用し、共同研究や人材交流、技術移転などの多角的な連携を推進していく方針だ。

提携の背景と経緯

アマゾンの豊かな生物多様性には、生命の仕組みを解き明かし、新たな医薬品やワクチン開発につながる可能性が秘められているとされる。千葉大学と国立アマゾン研究所(Instituto Nacional de Pesquisas da Amazônia: INPA)は、この可能性を人々の健康に貢献する科学や人材育成へと貢献させるため、国際共同研究に取り組むこととなった。

2026年6月には、千葉大学の国際高等研究基幹/大学院医学研究院/未来粘膜ワクチン研究開発シナジー拠点(cSIMVa)の倉島洋介教授がブラジル・アマゾン地域の中心都市マナウスを訪問した。地域最大級の研究機関であるINPAやアマゾナス連邦大学、在マナウス日本国総領事館などの現地主要機関を訪問した際、INPAが持つ生物多様性資源および天然物ライブラリと、cSIMVaが培ってきた粘膜免疫学・感染症学・ワクチン開発技術の融合について討議が行われ、共通の目標を確認したことが今回のMOU締結につながった。

調印式はオンライン形式で執り行われ、両機関の代表者に加え、宮川雄一 在マナウス日本国総領事が出席した。

両機関の紹介に続いて千葉大学の横手幸太郎学長とINPA代表者によるスピーチが行われ、連携に対する期待と強いコミットメントが表明された。その後、MOUの署名や書類交換、記念撮影が行われ、式典は終了した。

5年間の協定で進める主な協力分野

両機関は今後、5年間にわたる協定期間において、以下の分野を中心に共同プロジェクトや学術交流を実施していくとしている。

  • アマゾン由来の天然化合物を活用した創薬研究
  • 新規アジュバント(免疫補助剤)および次世代粘膜ワクチンの開発
  • 独自の微生物資源を用いた粘膜免疫学・マイクロバイオーム(腸内細菌叢)研究
  • 炎症性腸疾患(IBD)や宿主・微生物相互作用に関する研究
  • 研究者・若手人材の相互交流、教育・インターンシップ等のプログラム実施
  • イノベーションおよび技術移転の促進

多分野横断型の拠点形成を目指す

千葉大学は、今回の協定に基づく免疫・感染症分野での共同研究を皮切りに、薬学・理学・園芸学など学内外の多分野の知見を融合させていくとしている。将来的には研究者や学生の相互交流を通じて異なる自然環境や研究文化に学び、アマゾンの天然資源を活用して環境・資源・健康を包括的に捉える「多分野横断型の共同研究・教育拠点」への発展を目指す方針だ。

なお、相手機関である国立アマゾン研究所(INPA)の概要は以下の通り。

  • 設置:1952年(ブラジル連邦共和国科学技術イノベーション省傘下の国立研究機関として設置)
  • 拠点:ブラジル アマゾナス州マナウス市
  • 主な活動:アマゾン地域の生物多様性、自然環境、持続可能な資源利用に関する総合的な研究活動

本記事は国立大学法人千葉大学の発表をもとに作成

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