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田中貴金属工業、マレーシアに合弁会社設立へ 2029年4月に新工場操業予定

田中貴金属工業株式会社は、マレーシアの資源回収企業MEP Enviro Technology Sdn. Bhd.と貴金属リサイクル事業を行う合弁会社「TANAKA MEP REFINERY SDN. BHD.」を設立することを発表しました。新会社はマレーシア・ペナン州のバトゥカワン工業団地に設立され、工場の操業開始は2029年4月を予定しています。

2026年10月8日には建設予定地で起工式が執り行われ、両社の関係者に加え、ペナン州元首のトゥン・ダト・スリ・ウタマ・ハジ・ラムリ・ビン・ンガ・タリブ氏やペナン州首相のチョウ・コン・ヨウ氏、在ペナン日本国総領事の町田信也氏などが来賓として出席しました。

ASEAN地域におけるリサイクル需要の高まりに対応

マレーシアをはじめとするASEAN地域では、半導体・電子部品などの製造業の集積に伴い、製造工程で発生する貴金属含有スクラップの回収・リサイクルの需要が高まっています。また、使用済み電子機器などの廃棄物(E-waste)についても、環境規制や資源循環への要請の高まりを背景に、発生した国・地域内での適切な処理・リサイクルが求められています。

さらに、グローバル企業による循環型社会の実現に向けた取り組みが進む中、貴金属を含む資源の回収・再利用の重要性が高まっています。田中貴金属工業とMEP Enviro Technology Sdn. Bhd.は、2024年8月に貴金属回収に関する技術援助契約を締結し、マレーシアでの貴金属リサイクル事業における連携を進めてきました。

新会社では、MEP Enviro Technology Sdn. Bhd.が前処理を行った回収物を受け入れ、回収物の分析や貴金属の精製、貴金属製品の製造・輸出入・販売、貴金属地金の売買・リース・保管などを行います。田中貴金属工業が培ってきた貴金属の精製・加工技術や品質管理、生産管理のノウハウを活用し、マレーシア国内で一貫して貴金属リサイクルを行える体制を整えます。

操業開始当初は、4N(99.99%)金およびシアン化金カリウム(PGC)を、E&E(電気・電子)・半導体産業向けに生産する予定です。

田中貴金属工業はサーキュラーエコノミーの実現と安定的な貴金属調達に向けて、日本をはじめ欧州、北米、中国、台湾などに貴金属の回収・精製拠点を展開しており、今回の新会社設立によってASEAN地域での貴金属リサイクル体制をさらに強化していく方針です。

合弁会社および合弁相手企業の概要

新会社および合弁相手であるMEP Enviro Technology Sdn. Bhd.の概要は以下の通りです。

TANAKA MEP REFINERY SDN. BHD.

  • 所在地:マレーシア・ペナン州 バトゥカワン工業団地
  • 株主構成:田中貴金属工業株式会社 66.7%、MEP Enviro Technology Sdn. Bhd. 33.3%
  • 事業内容:回収物の分析、貴金属の精製、貴金属製品の製造・輸出入・販売、貴金属地金の売買・リースなど
  • 工場操業開始:2029年4月予定

MEP Enviro Technology Sdn. Bhd.

  • 創業:2005年
  • 代表:Sean Ong
  • 売上高:2億4,350万リンギット(2025年12月期、連結、1マレーシアリンギット=38.6円換算で約94億円)
  • 従業員数:580名(グループ全体、マレーシアでは450名)
  • 拠点:マレーシア(4工場)、タイ、ベトナム、フィリピン、シンガポール、香港
  • HPアドレス:https://www.mepsb.com

なお、田中貴金属工業株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長執行役員:田中 浩一朗)が属する田中貴金属グループは、2025年度(2025年12月期)の連結売上高が1兆978億円、従業員数は5,778人を擁しています。

本記事は田中貴金属工業株式会社の発表をもとに作成しました。

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