街のスキマに置けるスマートコミュニティ農園「モジュール型ファーミングユニット」

プランティオ株式会社は、大建工業株式会社、四国化成建材株式会社と共同で、スマートコミュニティ農園grow FIELDのコンパクトモデル「モジュール型ファーミングユニット」を開発した。このユニットは、公共施設や商業施設など公開空地にも設置できる約3m四方のコンパクトな農園で、コンビニ感覚で気軽に立ち寄れるのが特徴だ。

プランティオは、AI/IoT、ICTを活用した野菜栽培ガイドシステムの開発や、都市型のスマートコミュニティ農園の設置、運営、コンサルティングを通じて、持続可能な食と農のライフスタイルを提案してきた。今回の「モジュール型ファーミングユニット」は、これまでのスマートコミュニティ農園で培った知見を元に、より多くの人が触れられる機会を創出するために企画された。

ユニットには、世界初の6つのセンサーを搭載したIoTセンサー「grow CONNECT」が野菜をモニタリングし、連携アプリを通じて生育状況やお手入れ方法を可視化する。また、入り口には登録利用者だけが入園できるスマートロックが搭載されている。コンパクトサイズのため、街中に農と食を取り入れることで、地域の活性化や食農の学びの場として役立つほか、ヒートアイランド現象抑制にも貢献するという。

「モジュール型ファーミングユニット」は、2024年5月12日から26日まで東京ベイエリアで開催される国際イベント「SusHi Tech Tokyo 2024」のショーケースプログラムにおいて、「フードエリア」内に出展される。来場者は本製品を通じて循環する食と農を体験できる。

プランティオCEOの芹澤孝悦氏は、「2050年の未来では、きっと街のスキマに気軽にコンビニみたいに立ち寄れるスマートコミュニティ農園があふれているはず。そしていまよりももっと農と食がライフスタイルの中心にあり、むしろ江戸時代のように農や自然の時間の流れに寄り添い人々が生活しているはず」と述べ、あたたかみのあるやさしい未来に想いを馳せながら今回のプロダクトを開発したと語った。