スペースデータ、安全保障事業本部の上級顧問に元海上自衛隊海将の伊藤秀人氏が就任
東京都港区に本社を置く株式会社スペースデータは、2026年10月付で、元海上自衛隊 海将の伊藤秀人氏が安全保障事業本部 上級顧問に就任したことを発表した。同社は、地球と宇宙を精密に再現するデジタルツイン技術の海洋領域への展開を進めており、部隊運用や防衛省業務の双方に精通した人材として同氏を迎えた。伊藤氏の知見を生かし、海上の安全保障や防災、海洋の利活用に関わる計画立案や意思決定を支援する技術の社会実装を目指すとしている。
海洋領域への技術展開と就任の背景
日本は広大な排他的経済水域を有する一方、海洋は観測手段が限られ、環境が刻々と変化することから状況把握や計画立案が容易ではない課題がある。そのため、衛星データやデジタルツイン、シミュレーションを用いて海洋環境を再現し、意思決定に生かす取り組みへの期待が高まっている。
株式会社スペースデータは、デジタルツイン技術を基盤に、防衛省・自衛隊の先端技術関連プログラムへの採択や、統合防空ミサイル防衛(IAMD)および航空作戦を可視化するシミュレーターの公開など、防衛・レジリエンス領域の事業を進めている。同社は、これまで培った技術を海洋領域へ展開するにあたり、空間の特性や部隊運用の実態を深く理解した人材を求めていた。
30年以上にわたり防衛・運用の要職を歴任した伊藤秀人氏
伊藤秀人氏は防衛大学校を卒業後、海上自衛隊に入隊し、30年以上にわたり勤務した。主な経歴は以下の通りである。
- 1990年:防衛大学校を卒業し、海上自衛隊に入隊。米国防大学への留学を経て、海上幕僚監部防衛部防衛課業務計画班長、第31整備補給隊司令、海上幕僚監部総務部総務課長を歴任
- 2016年:海将補に昇任し、航空集団司令部幕僚長、海上自衛隊第3術科学校長、海上自衛隊補給本部副本部長、海上幕僚監部装備計画部長を務める
- 2024年3月:海将に昇任し、舞鶴地方総監に就任
- 2026年8月:防衛装備庁長官官房装備官(海上)で退官。退官後、開設したTEAMentor-Lab代表を務める
- 2026年10月:株式会社スペースデータの安全保障事業本部 上級顧問に就任
就任にあたり伊藤氏は、「宇宙と海洋は、ともに人類にとって過酷なフロンティアでありながら、物理的な特性は非常に異なる空間領域だと認識していたのですが、スペースデータの有するデジタルツイン技術によって、海洋環境の再現を容易にすることができれば、そこから利活用できることの広がりは、計り知れないのではないかと期待しています」とコメントを寄せている。
今後の展望
同社は伊藤氏の知見を取り入れ、デジタルツイン技術を海洋領域へ展開することで、海上の安全保障や防災、海洋利活用に関する計画立案や意思決定に活用されるサービスとして社会実装を進めていく方針だ。防衛と防災の双方で国家のレジリエンス強化に資する事業へと結実させ、「宇宙の民主化」の実現に向けて挑戦を続けるとしている。
株式会社スペースデータの概要
代表取締役社長の佐藤航陽氏が率いる株式会社スペースデータは、空間知能技術を活用したプラットフォーム構築を進めている。
- 社名:株式会社スペースデータ
- 所在地:東京都港区虎ノ門1-17-1 虎ノ門ヒルズビジネスタワー 15階
- 資本金:15億1300万円
- 事業内容:宇宙開発に関わる投資と研究
- 公式サイト:https://spacedata.jp
本記事は株式会社スペースデータの発表をもとに作成されています。
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