トークン課金なし・完全オンプレミスで動く「エージェント型産業用AI」を日本の製造業へ―設備保全・エネルギー最適化・技術の伝承AXソリューションSORBA.ai/AEC
SORBA.aiが工場完結型AI実演、旭エレクトロニクスと国内展開へ
CATEGORY: テクノロジー

ノーコード産業用AIプラットフォームを提供する米SORBA.aiは、9月に米国で開催された「2026 Ignition Community Conference(ICC)」で、工場の中だけで完結するエージェント型産業用AIを実演しました。機密性の高い工場データを外部のAIサービスに送ることなく、クラウド型の大規模言語モデル(LLM)のようなトークン課金も発生しない構成となっています。同社は日本の販売パートナーである旭エレクトロニクス株式会社と協力し、この仕組みを日本の製造業へ提供していく方針です。
外部送信とコストの課題に対応するオンプレミス環境
製造業では、工場データや技術ノウハウの社外クラウド送信への懸念、サイバーセキュリティやデータ主権の確保、利用量に応じて膨らむ費用の予算化などが課題とされています。ICCの実演では、SORBA.ai独自の産業用生成AI「SORBOT」と同社のエージェント型AIフレームワークを活用し、図面や設備資料などの技術情報と稼働設備のリアルタイムデータをつなぐことで、現場のエンジニアが直接AIを使える環境を提示しました。
ICCのデモではASUS Ascent GX10を2台組み合わせた環境で、SORBOTとローカルLLMを稼働させました。大規模なGPUサーバーを必要とせず、すべて自社内で動作するためトークン料金が発生せず、運用インフラとして予算化しやすい特徴を備えています。また、P&ID(配管計装図)やPLCプログラム、SCADA、保全記録といった知的財産やAI基盤を自社環境内にとどめられるため、データ主権を製造業者自身が維持できます。
導入準備をAIが支援しエンジニアの作業負担を軽減
産業用AI導入におけるデータ準備の工数削減に向け、SORBOTとエージェント型AIフレームワークが技術資料を読み取って設備とタグの関係を特定し、産業コンテキストを整理してOT(運用技術)システムへ接続する流れも公開されました。
AIが支援する主な作業には以下が含まれます。

- 設備の識別、タグのマッピング
- データへの文脈付与、データ準備
- OTシステムへの接続
- 産業用AI・機械学習アプリケーションの開発
運用データと連携することで、エンジニアは自然言語で話しかけて設備調査やプロセス分析を行えるようになります。
日本市場での展開と展示会出展
SORBA.aiと旭エレクトロニクス株式会社は、GX10×2台のローカル環境を用い、SORBOT、ローカルLLM、SORBA.aiの産業用AI、Ignitionなどの産業オートメーション基盤がオンプレミスで連携するデモを紹介する予定です。スモールスタートで効果を検証した後の拡張に対応します。
また、2026年10月21日(水)〜23日(金)に幕張メッセで開催される「Japan DX&AX Week」(ホール5、ブース番号:A24-51)に出展し、オンプレミスで動作するエージェント型産業用AIについての説明を行う予定です。
発表各社の概要
旭エレクトロニクス株式会社
- 所在地:東京都新宿区新宿1-1-14
- 代表者:深町光宏
- 設立:1977年
- URL:www.aec.co.jp
SORBA.ai
- 本社:米国フロリダ州ジャクソンビル
- 設立:2016年
- URL:www.sorba.ai
本記事はSORBA.aiおよび旭エレクトロニクス株式会社の発表をもとに作成しました。
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