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従業員体験上位の日経225企業は5年累積TSRが100.7ポイント高い 共同調査

株式会社コーチ・エィの研究開発部門であるコーチング研究所は、Welliba GmbHと共同で、日経平均株価を構成する日経225企業を対象に従業員体験(Employee Experience、以下「EX」)と企業成果との関係を分析した調査レポートを発表しました。Welliba社が提供するEX分析サービス「EXcelerate」を用い、10万超のウェブサイトから収集した460万件超の公開情報をもとに、24のEXファクターと2021年から2025年までの5年累積株主総利回り(Total Shareholder Return、以下「TSR」)との関連を検証しています。なお、本調査で確認しているのはEXとTSRとの関連であり、因果関係を示すものではないとしています。

従業員体験の総合指標と5年累積TSRの関係

調査では、2025年のTotal EX(24のEXファクターを統合した従業員体験の総合指標)をもとに日経225企業を上位20%、中間60%、下位20%の3群に分類し、2021~2025年のTSRを比較しました。

その結果、TSRはTotal EX上位20%群で205.7%、中間60%群で192.6%、下位20%群で105.0%となり、上位20%群と下位20%群の間には100.7ポイントの差が確認されました。また、5年間を通じてEX上位群、中間群、下位群の順にTSRが推移し、その差は年を追うごとに拡大したとしています。

TSRと有意な関連を示した8つのEXファクター

日経平均構成銘柄になっている企業225社のEXを24のEXファクターから捉えると、「同僚との関係」「企業ブランドと評判」「仕事の目的・貢献・意義」などが比較的高い水準となりました。

一方で、24のEXファクターとTSRとの関係を分析したところ、有意な正の関連が確認されたのは以下の8ファクターでした。

  • 学習・能力開発の機会
  • 報酬・福利厚生
  • 事業戦略
  • 行動につながるフィードバック
  • トップダウン・コミュニケーション
  • キャリア形成と昇進機会
  • 仕事の多様性
  • 役割と責任

これらの結果から、従業員から高く評価される体験とTSRとの関連が見られる体験は必ずしも一致しないことが示されており、全体の水準だけでなく個別のEXファクターに着目することが重要であると考えられています。

調査の監修協力を務めたRevelio LabsのGeneral ManagerであるDr. Ben Waberは、投資家が注目すべきなのは単なるEXスコアの高低ではなく、企業の戦略が従業員にどのように伝わっているかや、フィードバックやキャリア形成の仕組みの機能状況、経営陣の課題認識と対応であると述べています。

自動車メーカー2社のケーススタディ

分析結果の背景を掘り下げるため、国内自動車メーカー2社を対象としたケーススタディも実施されました。24のEXファクターと従業員の具体的な声を組み合わせた分析により、両社において事業戦略や役割、フィードバック、業務負荷、柔軟な働き方など、従業員が日々経験する組織や仕事の特徴に違いが見られました。同じ業界であっても、従業員が経験する組織のあり方に企業ごとの個性が表れることがうかがえる結果となっています。

調査の概要

  • 調査名称:日経225企業の従業員体験(EX)データから読み解く、企業価値を生み出す組織の条件
  • 調査対象:2025年末時点で日経平均構成銘柄になっている企業225社(※TSRを用いる分析は、2021年のTSRが存在しない1社を除く224社)
  • 分析期間:2025年(EX)、2021~2025年(TSR)
  • 分析手法:Welliba社のEX分析プラットフォーム「EXcelerate」を用い、10万超のウェブサイトから収集した460万件超の公開情報をAIで分析
  • 調査主体:Welliba社、株式会社コーチ・エィ コーチング研究所
  • 研究メンバー:Dr. Ben Waber(監修協力)、Dr. Jake Mealy、株式会社コーチ・エィ コーチング研究所 リサーチャー(入野正嗣、外村一志、椎根小稀)

本記事は株式会社コーチ・エィの発表をもとに作成されています。

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