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DNPなど3社、iPS細胞製品の合弁会社TriNebula Cell Techを設立

大日本印刷株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:北島義斉、以下DNP)は、NEXEL Co., Ltd.(本社:大韓民国・ソウル特別市、代表取締役CEO:ハン・チュンソン)、およびシミックファーマサイエンス株式会社(本社:山梨県、代表取締役CEO:夏目貴弘)との共同出資により、2026年10月9日に合弁会社株式会社TriNebula Cell Tech(以下TriNebula)を設立した。

新会社は、今後の市場拡大が見込まれる動物実験の代替・補完となる評価手法分野において、ヒトiPS細胞(人工多能性幹細胞)由来の心筋細胞をはじめとした製品のグローバル展開に向けたマーケティングを行う。DNPは、NEXELとのライセンス契約に基づいて心筋細胞を製造し、TriNebulaのマーケティングで得られた市場・顧客ニーズをもとにグローバルな製造・販売体制の構築を目指すとしている。

合弁会社設立の背景

近年、アニマルウェルフェア(動物福祉)への関心の高まりや各国の規制・ガイドラインの動向を背景に、新薬の研究開発や化粧品・食品分野などで、動物実験を代替する技術や手法に対するニーズが高まっている。

これらのニーズに対して、ヒトiPS細胞より創生した心筋細胞などは、新薬などの有効性・安全性評価への活用が見込まれている。動物実験を代替する評価手法の市場拡大やそれに伴うヒトiPS細胞の需要拡大も見据え、3社によるTriNebulaの設立に至った。

主な事業内容

TriNebulaの主な事業内容は以下の通りである。

  • ヒトiPS細胞由来の心筋細胞製品の市場・顧客課題の把握や情報発信・販売促進
  • 製薬企業、化学品・化粧品メーカー、CRO(Contract Research Organization/開発業務受託機関)、大学、研究機関等への製品提案
  • 製品を提案した製薬企業・研究機関から得られた評価やニーズを3社へフィードバック
  • 3社の技術、製造および評価機能を組み合わせた新たな製品・サービスの企画
  • 各国における動物実験代替に向けた規制動向の把握

今後の展開と創薬支援領域の取り組み

TriNebulaは、心筋細胞をはじめとしたiPS細胞関連製品のマーケティングを通じて、創薬研究や医薬品候補物質の安全性評価等でのiPS細胞関連製品の活用拡大を図る。また、DNPの製造や品質管理、NEXELの研究開発力、シミックファーマサイエンスの受託検査に関する知見を掛け合わせ、新薬研究開発における安全性評価の高度化や効率化に貢献する新たな製品・サービスの事業化を検討する。

DNPは、長年培った独自の「P&I」(印刷と情報:Printing & Information)の強みを活かしてメディカルヘルスケア分野の新規事業開発に注力している。創薬支援領域では、2017年に国立成育医療研究センター等との共同研究により、ヒトES細胞から、蠕動様(ぜんどうよう)運動や吸収・分泌能などのヒト腸管の機能を有する立体臓器「ミニ腸」(https://www.dnp.co.jp/news/detail/10161901_1587.html)を試験管内で創り出すことに世界で初めて成功した。

あわせて、新薬開発の探索研究のスクリーニングや、非臨床試験で行う動物実験に代わる生体模倣システム(Microphysiological System:MPS)の開発にも取り組んでいる。MPSはヒト由来細胞などを用いて生体組織や臓器の機能の一部を微小な培養環境内で再現する評価システムであり、医薬品候補物質の有効性や安全性の評価への活用が期待されている。

株式会社TriNebula Cell Techの概要

  • 社名:株式会社TriNebula Cell Tech(英語社名:TriNebula Cell Tech Co., Ltd.)
  • 所在地:東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号
  • 代表者:代表取締役社長 梶村 陽一
  • 資本金:5,000万円
  • 設立年月日:2026年10月9日
  • 事業内容:iPS細胞関連製品に関するマーケティング、販売促進およびこれらに付随する業務

本記事は大日本印刷株式会社の発表をもとに作成。

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