都知事杯オープンデータ・ハッカソン2026、最優秀賞にレイヤードのみちよみを選出
東京都は10月17日、Tokyo Innovation Baseで「都知事杯オープンデータ・ハッカソン2026」の最終審査「Final Stage」を開催し、最優秀賞である「都知事杯」を含む各賞を決定した。

本イベントは、行政が保有するデータを公開し、シビックテックや民間企業等による新たなサービス創出を通じて都民のQOL向上へ繋げる取り組みの一環として実施された。応募総数486件の中から、一次審査「First Stage」を通過した24件がプレゼンテーションを行い、8つの賞が授与された。
最優秀賞は街路写真をAIで言語化する「みちよみ」が受賞
最優秀賞の「都知事杯」には、チーム「レイヤード」による「みちよみ」が選出された。市民が撮影した街路写真をAIが言語化し、テキストで街の様子を検索できるようにするサービスで、審査委員からは行政のオープンデータにとどまらず世の中のオープンデータを活用している点が面白いと講評された。
また、視聴者の投票によって選ばれる「オーディエンス賞(一般視聴者賞)」には、チームシンシアによる、家族の現在地を整理して次の行動を示すサービス「Family Compass」が選ばれた。
審査委員特別賞の受賞結果

審査委員特別賞として、以下の各チームと提案が表彰された。
- データ活用賞:風土記編纂室「風土記」(都内自治体の予算・決算を事業単位まで構造化し、標準形式で配布するデータ基盤)
- アイデア賞:OSEI_1320「HEART2NFC」(ヘルプマーク利用者と支援者双方のための機能を実現するサービス)
- アイデア賞:紅行「たぶんかコンパス」(都内の日本語教室・外国語対応クリニック・住まい支援の情報を1つの地図に統合した検索サービス)
- 技術賞:Queria「Queria」(オープンデータをそのまま集計できるデータベースとして公開するデータカタログ)
- ソーシャルインパクト賞:めとつながり「みえる公共情報」(公共交通機関の遅延情報等を市民が投稿・確認し、文字情報として共有するサービス)
- サービスデザイン賞:GLIQ「TOKYOWATER SOMMELIER AI 東京の水で、いちばんおいしい一杯を。」(都内の水質から地域に合わせたコーヒー抽出レシピを出すWebサービス)
- 学生賞:麒塾「檜原村3D探検シリーズ!じゃがめぐり檜原・ナイトパトロール檜原」(自身の居住地における地形を3D再現し、名所巡りと野生動物による被害対策を学べる2種のスマホ学習ゲーム)
- 学生賞:SuDX「放課後Hub」(学生が放課後や自由時間に参加できる、近隣の課外活動や地域イベントを探せるWebサイト)
生成AIツールの活用が拡大、当事者発の提案も
6回目となった今回は生成AIを活用した開発ツール等が積極的に利用され、エンジニアだけでなくサービスを利用したい当事者自身が手掛けた提案が数多く寄せられた。


当日は登壇者や審査委員ら約100名が集まり、技術的な工夫や今後のサービス展開について議論が交わされた。審査委員長を務めた宮坂学副知事のほか、株式会社くふうカンパニーCSOの閑歳孝子氏、株式会社Eukarya代表取締役CEOの田村賢哉氏、株式会社HEART CATCH代表取締役/プロデューサーの西村真里子氏、デジタルサービス局長の高野克己、一般財団法人GovTech東京業務執行理事 兼 CTOの井原正博氏が審査を担当した。審査委員からはプロダクトのレベルの高さや当事者がサービスを作るインパクトを評価する声が上がった。
実装支援を経て令和9年3月に成果発表会を開催予定

東京都は、社会実装を目指すFinal Stage進出チームに対し、年度末まで技術的なアドバイスや勉強会などの支援を実施する。
プログラムの成果発表の場として、令和9年3月27日に「Demo Day(成果発表会)」を開催し、開発したサービス等を紹介する予定となっている。なお、今回のハッカソンは、令和8年10月から11月まで展開される「TOKYO スマートシティ・マンス 2026」のイベントの一環であり、「2050東京戦略」の戦略11「デジタル『都民のQOLに貢献するスマートシティの実現』」を推進する取り組みに位置付けられている。


本記事は東京都の発表をもとに作成。
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