大阪音楽大学大学院が女性作曲家と異文化の音楽表現を巡る特別講義を10月に開催へ
大阪府豊中市に所在する大阪音楽大学大学院(学長:森本友紀)は、2026年10月26日に特別講義「フィンランドと日本における女性作曲家と異文化の音楽表現~フィンランド気鋭の音楽学者とプロ・オーケストラ奏者によるレクチャー&コンサート~」を開催します。
同企画には、フィンランドのタンペレ・フィルハーモニー管弦楽団から奏者2名と、シベリウスと同時代の女性作曲家を研究する音楽学者が来日します。これまで語られる機会の少なかった女性作曲家の歩みや、異文化の音楽を演奏する際の課題について、解説と生演奏を通じて探る試みとなります。
日欧の女性作曲家を取り上げるプログラム
演奏プログラムには、幸田露伴の妹で日本の洋楽の草分けとして知られる幸田延の「ヴァイオリン・ソナタ第2番」のほか、インゲボルク・ヴォン・ブロンサルト、ミンナ・ヴォン・クノッリング、アグネス・チェチュリーンら、フィンランドゆかりの女性作曲家の作品が並びます。
また、上田真樹による「Cavatina」(クラリネットとピアノのための)に加え、大阪音楽大学の熊谷美紀教授と森川陽子講師の作品も披露されます。
ゲストとして、タンペレ・フィルハーモニー管弦楽団のヴァイオリン奏者であるリンダ・ハルメ氏と、クラリネット奏者のレーッタ・ナータネン氏が出演します。ピアノは大阪音楽大学の油井美加子教授が担当します。ハルメ氏は長年にわたりフィンランドのオーケストラ界で活動しており、日本公演は今回が初となります。
講義の解説は、バルト海地域の音楽史とジェンダー史を専門とするヘルシンキ大学音楽史研究員のヌッポ・コイヴィスト=カーシック博士が務めます。博士はヘルシンキ大学のスサンナ・ヴァリマキ教授とともに、19〜20世紀のフィンランド人女性作曲家の歴史を幅広く研究しています。
異文化の演奏と倫理観に向き合う研究
演奏者のナータネン氏はヘルシンキ大学で東アジア研究(日本語専攻)を学んだ経歴を持ち、現在はヘルシンキ芸術大学のシベリウス・アカデミー博士課程4年次に在籍しています。「他者(異文化)の表現を含む音楽を演奏する際の文化的感受性と倫理観」をテーマに据え、特に日本文化と言語から着想を得た現代フィンランド室内楽に焦点を当てた研究を進めています。
クラシック音楽が長く西洋の男性作曲家を中心に語られてきた歴史を背景に、講義では注目される機会の少なかった女性作曲家の足跡をたどるとともに、異文化の表現に向き合う演奏者の視座が提示されます。
特別講義の実施概要
特別講義の概要は以下の通りです。
- 日時:2026年10月26日(月)13:30〜15:00
- 場所:大阪音楽大学 F号館 434号教室
- 出演:リンダ・ハルメ(ヴァイオリン)、レーッタ・ナータネン(クラリネット)、ヌッポ・コイヴィスト=カーシック(レクチャー)、油井美加子(ピアノ/大阪音楽大学教授)※通訳が付きます。
- 企画・コーディネーター:能登原由美(音楽学/大阪音楽大学特任教授)
- 対象:本学学生・教職員、本学大学院への進学を検討している方(定員20名)
- 申込:本学に所属していない方はGoogleフォームから要申込(本学関係者は申込不要)
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc3U6l9w3l3khMtro_beD3quOlRbkKbhpGQMoANjqN8s8s3gA/viewform
本記事は大阪音楽大学大学院の発表をもとに作成しています。
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