Veritas In Silicoと東レ、mRNA標的創薬でヒット化合物を取得
東京都品川区に本社を置く株式会社Veritas In Silico(代表取締役社長:中村 慎吾、以下VIS)は、東レ株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:大矢 光雄、以下東レ)と取り組むmRNAを標的とする低分子医薬品の共同創薬研究において、重要な研究上のマイルストーンである「ヒット化合物取得」を達成した。
東レが創薬対象として選定したPCSK9遺伝子のmRNAを標的として進められている研究であり、得られた成果に関する権利は両社で共有される。
PCSK9 mRNAの立体構造を狙う独自のアプローチ
今回の共同創薬研究では、東レが選定したPCSK9遺伝子のmRNAを標的としている。PCSK9(Proprotein Convertase Subtilisin/Kexin Type 9)は主に肝臓で産生されるタンパク質で、血中のLDLコレステロールの調節に重要な役割を果たす。その働きを抑制することで血中LDLコレステロールを低下させることが可能となるため、脂質異常症や動脈硬化性心血管疾患における重要な創薬標的とされている。
本研究の特徴は、PCSK9タンパク質そのものではなく、そのタンパク質の設計情報であるPCSK9 mRNAが形成する特定の立体構造を標的とする点にある。このアプローチが成功した場合、mRNAの立体構造を標的とする低分子創薬の有用性が示されるとともに、PCSK9標的治療に新たな選択肢を提供できる可能性が生まれるとしている。
拡大が見込まれる市場と期待される効果
“PCSK9 Inhibitor Market Opportunity, Growth Drivers, Industry Trend Analysis, and Forecast 2025–2034”の予測によると、PCSK9阻害剤の世界市場は2034年に約140億ドルに達するとされている。
新規の作用機序を有するPCSK9標的薬を創出できれば、一定の市場シェアを確保することも期待されるという。
今後の研究開発と企業価値向上への寄与
共同創薬研究の成果に関する権利は、東レとVISで共有される。
両社は、今後の研究開発および事業化の進展に伴い、中長期的に両社の適正な企業価値向上に寄与するものと見込んでいる。
本記事は株式会社Veritas In Silicoの10/19の発表をもとに作成。
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