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コーベックスとMWCC共同開発のマイクロ波溶剤蒸留回収装置が販売開始へ

コーベックス株式会社とMWCC株式会社が共同で開発を進めてきたマイクロ波溶剤蒸留回収装置について、コーベックス株式会社がCA-800M-01シリーズとして販売を開始します。使用済み溶剤が入ったドラム缶をそのまま装置にセットし、マイクロ波で直接加熱して蒸留・回収を行う仕組みです。従来の加熱方式では処理が困難だった溶剤への適用を可能とし、廃液の減容化と溶剤の再資源化を実現します。

共同開発の背景と製品化の経緯

製造現場の洗浄や各種製造プロセスで使われる有機溶剤は、蒸留による不純物分離を経て再生溶剤として再利用できます。しかし、溶剤の種類や混入物によっては、従来の外部加熱方式では十分な加熱ができなかったり、伝熱面への残渣の付着などで処理が難しくなったりする課題がありました。

有機溶剤のリサイクル向け回収装置を開発・製造してきたコーベックス株式会社と、対象物へ直接エネルギーを供給するマイクロ波加熱技術や産業実装ノウハウを持つMWCC株式会社は、2026年2月に共同開発の開始を発表しました。プロト機の製作や検証を経て、この度CA-800M-01シリーズとしての製品化と販売開始に至りました。

CA-800M-01シリーズの特徴

本装置には、作業負担の軽減や資源循環を促す主な特徴があります。

  • ドラム缶をそのままセット可能:200Lのドラム缶をそのまま装置内にセットして蒸留処理が行えます。使用済み溶剤を別の釜へ移し替える作業が不要となり、作業負担を軽減します。
  • マイクロ波による直接加熱:対象物を直接加熱することで、従来方式では十分な加熱が難しかった溶剤に対応します。伝熱面への残渣付着を抑えて回収量の向上が期待できるほか、加熱効率の改善によって従来比300%の蒸留速度の実現も可能です(溶剤による)。
  • 工場内での再生と再利用:従来は産業廃棄物として処分していた使用済み溶剤をその場で蒸留・回収し、再生溶剤として再利用できます。

廃棄する溶剤を再利用資源へ転換することで、新規溶剤の購入量と産業廃棄物の処分量を削減し、製造現場での資源循環を促進します。

想定される用途と業界

本装置は、塗料・インキ、樹脂・合成樹脂、化学・ファインケミカルなど、有機溶剤を取り扱う製造業での活用を想定しています。対象となる溶剤や廃液の性状に応じたサンプルテストや事前試験にも対応し、導入検討を支援します。

今後の展開

コーベックス株式会社は、本装置を溶剤回収装置の新たなラインアップとして展開し、使用済み溶剤の処理や廃棄に課題を抱える事業者の資源循環と環境負荷低減に貢献する方針です。

MWCC株式会社は、装置へのマイクロ波技術の提供を通じて製造現場への社会実装を進めるとともに、現場での稼働知見を蓄積して技術と事業の双方を成長させ、社会実装を超えるというビジョンの実現を目指します。

発表企業について

  • コーベックス株式会社:昭和44年創業。環境関連や省力機器の開発、特許技術を駆使した技術開発を進め、有機溶剤のリサイクルを目的とした溶剤再生装置などを自社開発しています。
  • MWCC株式会社:2007年設立。2026年10月1日にマイクロ波化学株式会社から商号を変更しました。研究開発、エンジニアリング、事業開発を一体で進めるディープテック企業として、マイクロ波ソリューション事業などを展開しています。

本記事はコーベックス株式会社およびMWCC株式会社の発表(※1 https://mwcc.jp/news/4315/ )をもとに作成しています。

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