木村石鹸工業の粉末洗濯洗剤asunoが2026年度グッドデザイン賞を受賞
大阪府八尾市の木村石鹸工業株式会社が手がける粉末洗濯洗剤「asuno(あすの)」が、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2026年度グッドデザイン賞」を受賞しました。

過剰な成分を衣類に残さない洗濯を提案し、洗剤の本来の目的を見つめ直した点が評価されました。同社は受賞を機に、製品のさらなる普及や展開に取り組むとしています。
衣類に成分を残さない設計と使いやすさの両立

asunoは「あらう、すすぐ、のこさない」をテーマに開発された中性・無香料の粉末洗濯洗剤です。日常の汚れに的をしぼった洗浄力により、水洗い可能な衣類であれば素材ごとに洗剤を分けず、タオルからおしゃれ着、普段着までまとめて洗うことができます。膨潤性のある鉱物であるベントナイトを配合しており、柔軟剤を使わなくてもやわらかな仕上がりになるほか、無香料のため衣類に香りを残しません。

粉末洗剤特有の課題にも配慮しており、水に溶けると反応して発泡する成分の配合によって冷水でも溶けやすくしたほか、親水性の界面活性剤で粉末を湿らせることで粉の飛散を防いでいます。

環境負荷の低減とプラスチック削減への工夫
環境負荷の軽減も重視されており、洗剤の生分解性は87.3%[生分解性試験OECD法試験]となっています。残りの12.7%はベントナイトで、洗浄成分のみの生分解性は100%です。
プラスチックの使用量を最小限に抑えるため、パッケージはできる限り薄く設計され、計量スプーンを同梱せずに家庭にあるスプーンで代用する仕様としました。別売の詰め替え容器には、調湿性を備えた木材である桐箱が採用されています。
開発背景と審査委員による評価
洗剤に多様な機能や強い洗浄力が求められるなか、同社は日常の汚れを衣類への負担を抑えて落とし、洗剤成分をできるだけ残さない「ちょうどいい洗濯」を目指して開発を進めました。使用量が少なく保管や輸送の効率が良い粉末洗剤の利点を生かしながら、溶け残りなどの課題解決や生活排水による下水処理負担の軽減を追求しています。
木村石鹸工業の木村祥一郎代表取締役社長は「何を加えるかを考えるときに、本当に必要なものは何かにも立ち返る。そうしたものづくりの姿勢も含めて、今回の受賞を受け止めています」とコメントしています。
グッドデザイン賞の審査委員は、釜焚き製法を継承してきた同社のアプローチについて、洗剤の本来あるべき目的を再定義する真摯な姿勢であると評価しました。市場競争の中で追求されてきた強い洗浄力や機能性の付加が環境課題や人体へのリスクにつながる懸念があるなかで、本製品は生活者の選択肢を広げるだけでなく持続可能な社会に向けた強いメッセージを投げかけていると評しています。
受賞の概要と今後の展示
- 受賞対象名:粉末洗濯洗剤「asuno」
- 受賞年度・賞名:2026年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)
- 受賞番号:26G020051
- カテゴリ/審査ユニット:衛生用品/02 パーソナルケア用品
- プロデューサー:木村石鹸工業株式会社 代表取締役 木村祥一郎
- デザイナー:SUNA 長砂佐紀子
- 受賞企業・事業主体:木村石鹸工業株式会社

なお、本製品は2026年10月31日(土)から11月4日(水)に開催されるイベント「GOOD DESIGN EXHIBITION 2026」にて展示される予定です。

本記事は木村石鹸工業株式会社の発表をもとに作成しました。
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