奈良・藤ノ木古墳の魅力を身近に感じられるARスマホアプリ「AR藤ノ木古墳散策」

奈良県斑鳩町にある藤ノ木古墳の石室内部を360度見回せるようにアニメーションで再現し、解説動画や現地でしか楽しめない古墳スタンプラリーやクイズを通して学び・体験ができるスマホアプリ「AR藤ノ木古墳散策」が2024年3月にリリースされた。開発を行ったユーザックシステム株式会社は11月29日、このアプリの導入事例を公開した。

藤ノ木古墳は6世紀後半に造営された直径約50メートルの円墳で、未盗掘の状態で発掘され、朱塗りの家形石棺や豪華な副葬品が見つかったことで有名だ。聖徳太子の身近な人物が埋葬されていると考えられており、1991年に国史跡、1992年には出土品の多くが国宝に指定された。

「AR藤ノ木古墳散策」の開発は、藤ノ木古墳を愛する町民からの寄付をきっかけに、斑鳩町がより多くの人に古墳の魅力を知ってもらうために企画した。通常は春と秋の特別公開でしか見られない石室内部を、アプリなら時間と場所を選ばずじっくり見られるのが特徴だ。

藤ノ木古墳の魅力を身近に感じられるアプリを通して、古代ロマンを楽しみながら学べる機会が広がることが期待される。

valvix

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