立命館大でアドベンチャーワールドのD&I経営講義開始

大阪府松原市に本社を置く株式会社アワーズは、2024年春学期から立命館大学と共同で新たな連携科目を開講することを発表した。アワーズは、テーマパーク「アドベンチャーワールド」を運営しており、新たな科目では、その経営における「D&I経営」をテーマに学ぶことができる。

D&I経営とは、ダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(包摂性)を経営の中心に置く考え方で、多様な人材を活用し、全員が活躍できる組織を目指す。アワーズは、このD&I経営を実践しており、その経験と知識を立命館大学の学生たちに伝える。

新たな連携科目は、「ヴィジョン特殊講義『アドベンチャーワールドから学ぶD&I経営の本質』」と名付けられ、テーマパークの経営環境課題や経営方針、経営戦略、人財育成、テーマパーク運営、動物飼育、社会貢献、問題解決など幅広い分野を学ぶことができる。

講義は全15回で、第2回から第14回までの講義では、アドベンチャーワールドの経営幹部や現場で活躍するスタッフが特別講義を行う。また、人と動物との関係構築や人と動物をめぐる国際課題(環境破壊、生物多様性保全)への取り組みについても学ぶことができる。

アワーズと立命館大学は、これまでにも「Asia Week 立命館でアジアとつながる国際交流フェスタ」などで協力してきた。2023年12月には、学術研究・教育活動の活性化、アドベンチャーワールドにおけるフィールドワークプログラムの展開、人財・知的資源の交流による人財育成などを目的とした包括連携協定を締結している。

新たな連携科目の開講は、その協力関係をさらに深めるもので、産学連携の相乗効果を発揮し、学術研究・教育、地域社会の発展及び人財育成への貢献を目指す。