Dellows News

北海道大樹町の公共射場LC1で主要工事が完了 披露式典を開催

北海道大樹町は、北海道スペースポート(HOSPO)における新たな打上げ射場「Launch Complex 1(LC1)」について、町が進めてきた主要工事が完了したと発表した。これに伴い、2026年10月14日(水)に「LC1 披露式典」が開催された。本射場はコンセッション方式(公共施設等運営権制度)による運営体制へ移行し、運営権者となったSPACE COTAN株式会社のもとで本格的な管理・運営を開始している。

自治体整備による国内初の公共射場

約40年にわたり「宇宙のまちづくり」に取り組み、航空宇宙分野の実験・研究の受け入れや航空宇宙産業の振興を進めてきた大樹町において、LC1は国内初の自治体整備による公共射場として誕生した。小型人工衛星を搭載したロケットを打上げるための射場で、2022年に着工し、2026年度中の完成を予定している。

施設は、機体の最終組み立てを行う組立棟(Vehicle Assembly Building)、機体に推進剤を充填する推進剤プラント設備、機体を打上げる射点設備、およびロケット打上げ時の燃焼ガスを安全に排出する煙道等から構成される。今回、大樹町が整備を担う施設の主要工事が完了した。

LC1は大樹町が施設を所有し、民間事業者が運営を行うコンセッション方式(公共施設等運営権制度)を導入した国内初の公共射場となる。運営権者であるSPACE COTAN株式会社が、民間ならではの柔軟な発想と機動力を活かして管理・運営を担う。

また、同施設は「民間に開かれた射場」をコンセプトとしている。大樹町が民間ロケット事業者をはじめとする多様な利用ニーズに対応できる宇宙輸送インフラを整備する一方、ロケットの打上げに必要な固有の設備等は各事業者が整備する仕組みを構築している。

最初の事業者による工事と今後の展望

LC1の最初の事業者にはインターステラテクノロジズ株式会社(IST)が選定されており、大樹町による主要工事完了を受けて、現在は同社による固有の推進剤プラント設備工事等が進められている。今後はこれらと並行して、本格的なロケット打上げに向けた環境整備を進める方針だ。

大樹町の黒川 豊町長は式典にあたり、「今日を新たな出発点とし、技術や人が集まり、子どもたちが誇れる『宇宙のまちづくり』を着実に進めてまいります」とコメントしている。今後はLC1の供用開始に向けた環境整備を着実に進めるとともに、HOSPO全体の拡充整備を推進し、高頻度打上げの実現を目指すとしている。

本記事は北海道大樹町の発表をもとに作成しています。

アクセスランキング

今日

1週間