Snowflakeが国内最大級イベント開催 登録13,000名超でAI活用を発信
Snowflake合同会社は2026年9月10日~11日、グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミール(東京都港区)にて、AIデータクラウドカンファレンス「SNOWFLAKE WORLD TOUR TOKYO 2026」を開催しました。事前登録者数は過去最多となる13,000名を超え、会期中には8,000名を超える参加者が来場しました。両日の基調講演では公式キャラクター「クマ太郎」によるドラム演奏で幕を開け、AIエージェント時代におけるデータ基盤やガバナンスに関する各種講演および発表が行われました。

AIエージェント時代を見据えたデータ基盤と戦略
DAY1の基調講演には、社長執行役員の浮田 竜路が登壇しました。浮田は、世界20都市以上で開催されるWORLD TOURの中で東京が唯一の「2日間開催」であることに触れ、日本国内のSnowflake利用顧客のうち84.2%が何らかの形でAIサービスを活用している実績を紹介しました。また、AIエージェントの進化によりデータアクセスが容易になる中、自社データの整備、セキュリティおよびガバナンスの徹底、AI運用に伴うコスト管理・最適化の3点が重要であると提起しました。
続いて、Snowflake Inc. プロダクト担当上席副社長 (EVP) のChristian Kleinerman(クリスチャン・クライナマン)が、AIエージェントを核にビジネスプロセスを変革する「Agentic Enterprise」のビジョンを提示しました。実現に必要な要素として以下の4点を挙げています。
- AIモデル(AI Models): 用途に応じた最適なモデルの選択肢
- データとコンテキスト(Data & Context): Horizon Contextを通じた組織固有データと意味論の統合
- アプリケーション連携(Applications): 既存インフラやSaaSとのシームレスな双方向連携
- コントロールプレーン(Control Plane): AIエージェントの挙動やガバナンスを最適化する基盤
基調講演の終盤には、Anthropic Head of Applied AI, APACのナタリー・ミード(Natalie Meade)氏とクリスチャン・クライナマンによる対談も行われ、LLM「Claude」とSnowflakeの連携や「Constitutional AI」の理念に基づく安全性について共有されました。

ライブデモでは、Product, Developer Experience Lead Developer Advocateの田中 翔が登壇し、約15分間の実演を行いました。

デモ内では、Apache IcebergテーブルやSnowflake Datastreamを用いたリアルタイムデータ収集の実装を公開しました。さらに、AIコーディングエージェント「Snowflake CoCo」を活用し、全社共通ルールに基づく個人情報の自動マスキングやタグ付け、ガバナンス設定を実行したほか、セマンティックビューの定義によって部門ごとに異なっていた指標の定義を全社で統一するプロセスを実演しました。
先進企業が語るデータ民主化とガバナンスモデル
顧客事例セッションでは、日産自動車株式会社と富士フイルム株式会社が登壇し、現場でのAI活用とガバナンスに関する取り組みを解説しました。


日産自動車の執行職 チーフデジタルインフォメーションオフィサー(CDIO)である平川 静 氏は、7年以上にわたるSnowflake活用で蓄積されたデータを「Nissan.Data」として統合運用し、Cortex AIの導入や「AI for Data / Data for AI」戦略を通じてデータ民主化を推進している実績を明かしました。会場には特別展示として「新型エルグランド」の実車展示も行われました。

富士フイルムのフェローである杉本 征剛 氏は、ゼロトラスト前提のグローバル共通「不可変層」と、事業部ごとのセルフサービス分析を支える「ローカル層」による2層構造のガバナンスモデルを紹介し、安全かつ迅速なAI展開の要点を語りました。
会期中には、ビジネス変革やイノベーションを推進した企業を表彰する「Data Drivers Awards」の表彰式が開催され、DAY1において5つのカテゴリーで受賞企業が発表されました。

- Innovation in Data & Analytics:株式会社日立製作所(国内17社数プロジェクトへの展開やCortex AI等を活用した業務自動化などが評価され、アジア太平洋・日本(APJ)地域とのダブル受賞)
- Executive of the Year:富士フイルム株式会社(全社的なデータ・AI活用の仕組みとガバナンス基盤を推進・加速させた実績)
- Data Collaboration:野村ホールディングス株式会社(インターナルマーケットプレイスを活用したデータシェアリングの推進)
- Data for Good:株式会社JMDC(医療・健康データの分析・利活用を通じた社会課題解決への貢献)
- Data Hero of the Year:全日本空輸株式会社(全社共通のデータパターン再定義と組織推進により、クエリ処理およびクラウドコストの50%以上削減を実現)
Snowflakeの概要
- 所在地:東京都中央区
- 顧客規模:数百の世界最大規模の企業を含む14,500社以上
- 公式サイト:snowflake.com/ja/(ニューヨーク証券取引所:SNOW)
本記事はSnowflake合同会社の発表をもとに作成しました。
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