バイウィルと旭タンカー、徳島県海域での海藻養殖・炭素貯留事業が環境省事業に採択
株式会社バイウィルと旭タンカー株式会社は、共同で応募した「徳島県海域における環境適応型の海藻養殖・炭素貯留一体型エコシステム構築事業」が、環境省の「ブルーカーボン等の吸収源対策に係る大規模実証プロジェクトの立上げ等実施事業(二次公募)」に採択されたと発表しました。両社は鳴門市域の鳴門町漁業協同組合をはじめとする多様な事業者・団体と連携し、環境変化に対応した持続可能な海藻養殖の推進と、沿岸生態系によるCO2吸収であるブルーカーボン機能の向上を目指します。
事業開始の背景と地域連携

近年は環境変動などの複合的要因により、海藻養殖業の規模縮小や水揚量の減少が懸念されています。一方で、ブルーカーボン生態系の活用を通じた地域の低炭素化への貢献が期待されるなか、徳島県海域でも海藻養殖の生産阻害要因の分析や対策の検討、持続可能な養殖体制の確立が課題となっていました。
こうした状況を受け、2025年度より同地域の行政機関との意見交換を重ね、2024年7月に連携協定を締結した上で、徳島県海域が本事業の実施海域として選定されました。
実証事業で取り組む3つの施策
本事業は産業界・民間企業、漁業(関係)者、大学・研究機関等、行政機関、金融機関による「産・漁・学・官・金」の連携体制のもとで推進されます。ブルーカーボンを通じた環境価値の創出に加え、環境変動等による海藻水揚量減少の低減を目指し、主に3つの取り組みを行います。
第1に、2.5か年で計画的に海藻養殖区画を拡大し、生産阻害要因の解消に取り組むことで、沿岸地域におけるCO2吸収・固定機能の向上を図ります。

第2に、環境変動等への適応策として、ワカメの従来株(銘柄品種・晩生系統)に加え「高水温耐性株」を用いた比較実証を実施します。環境変動下での生育特性評価や近年の海洋環境が与える影響を調査・検討し、今後の養殖技術に資するデータや知見を蓄積します。
第3に、他の沿岸地域への横展開を見据えた、汎用性の高い持続可能な社会実装モデルの構築を目指します。
今後の展望
各主体の知見・技術・ノウハウを結集することで、温室効果ガス削減効果などを経済的価値に換算した環境価値の創出にとどまらず、海藻水揚量の減少要因による影響を低減し、水産業の多角的な振興や地域全体の収益力向上、自律的な地域経済循環の形成への寄与を目指します。
バイウィルは「Climate Asset Developer」として、企業や地域の垣根を超えた共創により持続可能な資金循環を生み出し、環境価値および気候資産を全国に広げることで、日本全体の2050年カーボンニュートラルの達成に貢献していく姿勢を示しています。
参画企業の概要
- 株式会社バイウィル
代表者:代表取締役社長 下村 雄一郎 所在地:東京都中央区銀座7-3-5ヒューリック銀座7丁目ビル4階 事業内容:環境価値創出支援事業(カーボンクレジット等の創出)、環境価値売買事業(カーボンクレジット等の調達・仲介)、GXコンサルティング事業、ブランドコンサルティング事業 URL:https://www.bywill.co.jp/
- 旭タンカー株式会社
代表者:代表取締役社長 春山 茂一 所在地:東京都千代田区有楽町1-13-2第一生命日比谷ファースト17階 事業内容:海運業、海運代理業、通関業、石油類および船舶用機器等の販売および輸出入貿易事業、貨物運送取扱事業、船舶管理事業、前各号に付随し関連し、またこれを助成する一切の事業 URL:https://www.asahi-tanker.com/
本記事は株式会社バイウィルおよび旭タンカー株式会社の発表をもとに作成されています。
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