「第20回ガラスびんアワード」受賞商品発表

2024年3月19日、日本ガラスびん協会が主催する「第20回ガラスびんアワード 2024」の受賞商品が発表されました。最優秀賞に輝いたのは、株式会社一創の「TSUCHI-YA 純米大吟醸│美硝」です。

この商品は、緑色から青色への色替え途中で生まれた深海のような青緑色のガラスびんを使用しています。その美しさは息を呑むほどで、六角形のサンドブラストを施した無名のラベルは、びんの美しさへの絶対的な自信から生まれたものです。元々規格外品であった青緑色のびんを、クラシカルかつモダンな、洗練された商品に磨き上げたことが評価されました。

今回のガラスびんアワードでは、“逆転の発想”が特徴となりました。今まで使われていなかった色調のガラスびんや原材料を活用したり、ガラスびんの形状から着想を得て商品を開発したりと、固定概念を覆し既存のガラスびんの見方を変える商品が注目されました。

また、優秀賞には株式会社ACROの「THREE バランシングネクター ローション」や「THREE バランシングネクター モイスチャライザー」、田中食品株式会社の「タナカのふりかけプレミアムギフトセット」、有限会社 ひまわり亭の「富士山ぷりん」が選ばれました。

リリー・フランキー賞には濵田酒造株式会社の「CHILL GREEN spicy&citrus」、富永美樹賞には有限会社戸田乳業の「ホエイのきもち」が選ばれました。

また、日本ガラスびん協会特別賞には中野BC株式会社の「パインアメサワーの素」やオエノングループ 合同酒精株式会社の「しそ焼酎「鍛高譚」」が選ばれました。

審査委員長のリリー・フランキー氏は、「今回の受賞商品は、今まであったガラスびんの見方を変えて、新たな魅力を引き出したものが多かった」と評価。審査委員の富永美樹氏も、「ガラスびんの色調や形状について、少し考え方を変えてみたり、使っていなかったものに目を向けてみたら、とても素敵なものが生まれた。それが今回の受賞商品の印象です」とコメントしています。

このように、ガラスびんの可能性を追求し、新たな価値を見出すことで、多様な商品が生まれています。これからもガラスびんの可能性を追求し続ける企業の挑戦が期待されます。