ロート製薬、ピュアビタミンC活用のオイルクレンジング製剤技術を開発
ロート製薬株式会社(本社:大阪市、社長:瀬木英俊)は、クレンジングにおけるピュアビタミンC(VC)の新たな可能性を見出し、肌になじませる瞬間からVCが肌に触れやすいオイルクレンジングの製剤技術を開発しました。短時間の使用でもVCが酸化皮脂に作用することや、界面活性剤による表皮細胞へのダメージを抑制することを確認しています。同社はこれらの知見を今後の製品開発へ応用していく方針です。
酸化皮脂の低減と表皮細胞へのダメージ抑制を確認
同社は、VCが持つ抗酸化作用に着目した酸化皮脂への作用と、界面活性剤の曝露によって表皮細胞に生じる変化への影響という2つの視点から検証を行いました。
皮脂成分の一つであるスクアレンを酸化させたモデルを用いた試験では、界面活性剤のみで処理した条件と比較して、VCを同時に添加した条件でスクアレン由来の過酸化物量が低下しました。クレンジングを想定した短時間においても、VCが酸化皮脂に作用する可能性が示されたとしています。
また、ヒト表皮細胞を用いた試験では、界面活性剤に3分間曝露させた際、界面活性剤のみの条件では細胞膜形態の乱れや生細胞数の減少がみられたのに対し、界面活性剤とVCを同時に添加した条件では細胞膜の輪郭が保たれ、生細胞数も維持される結果となりました。
水に溶けやすく水が存在する環境では分解されやすいVCをオイルクレンジングに高濃度かつ安定して配合するため、同社は1,000処方以上の検討を実施しました。その結果、VCを高濃度で溶解したグリセリン溶液(VCセラム相)をオイルクレンジング中に安定して共存させる製剤技術を開発しました。
構造解析により、オイル相とVCセラム相がそれぞれ連続的につながりながら共存する「バイコンティニュアス構造」を形成していることが確認されています。この構造により、肌になじませる瞬間からVCセラム相が肌に触れやすい製剤特性を持つことが分かりました。アスコルビン酸(VC)を包含する本クレンジング製剤技術は、日本において特許を取得しています。
研究の背景と今後の展望
クレンジングにはメイクや皮脂汚れを落とす洗浄力とともに、洗浄時の肌への影響への配慮が求められます。VCは美容液などのスキンケア製品に広く活用されていますが、洗い流すクレンジングのような短い時間においてどのような作用を示すのかは十分に明らかになっていませんでした。


同社は本研究を受け、洗い流すことを前提としたクレンジングにおいてもVCを活かせる可能性が見えてきたとしており、今後も使用場面や剤形にとらわれず、さまざまな角度からVCの肌への有用性を追究していくとしています。
発表企業の概要
- 社名:ロート製薬株式会社
- 本社:大阪市
- 代表者:社長:瀬木英俊

本記事はロート製薬株式会社の発表をもとに作成しました。
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