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データ処理を加速し、熱を制御する: AI時代のE&E用途向けUltrason(R)

BASF、特殊樹脂Ultrasonの用途をAIデータセンターやモビリティ分野に拡大

CATEGORY: ビジネス

ドイツの総合化学メーカーであるBASFは、ポリアリールエーテルスルホン(PAES)樹脂「Ultrason®(ウルトラゾーン®)」ポートフォリオの用途範囲を拡大します。人工知能(AI)を活用したデータセンターや高速光通信接続、e-モビリティ向け電気・電子(E&E)部品の開発支援を強化する方針です。幅広い温度範囲での耐熱性や電気絶縁性、難燃性、耐薬品性を生かし、部品の小型化や熱管理のニーズに対応します。

小型化や熱ストレスが進むE&E市場に向けた材料展開

AIやクラウドコンピューティング、高速接続の普及に伴い、電子部品では小型化や集積化が進み、熱的、機械的、電気的なストレスへの耐性が求められています。Ultrason®は、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリアミドイミド(PAI)に代わる選択肢として位置付けられており、機器の信頼性向上やエネルギー効率の向上、耐用年数の延長を図る材料として供給されます。

透明な熱可塑性樹脂であるUltrason® E(PESU)、Ultrason® S(PSU)、Ultrason® P(PPSU)を展開し、流動性の高いグレードから高粘度グレードまで揃えることで、射出成形や押出成形などの多様な加工要求に対応する体制を整えています。BASFのビジネスマネジメントUltrason® 担当者である貴田 和広は、新たなE&E用途に対応するポリスルホン材料のリーダーを目指し、新グレードの研究開発と顧客との連携を進めているとしています。

光ファイバーコネクタやケーブル絶縁材への適用

用途の一つであるAIデータセンター向け光ファイバーコネクタ(FOC)分野では、Ultrason® Eが活用されます。剛性と靭性のバランスや長期耐熱性、薄肉形状向けの流動性を備えており、ルーセントコネクタ(LC)やマルチファイバープッシュオン(MPO)コネクタといった小型で複雑な部品の成形に対応します。

また、データセンターや電気自動車の電力・データ伝送用途に対しては、Ultrason® Pが提案されています。押出成形に対応し、ケーブル被覆材のほか、最高200°Cの熱油中で使用されるアルミニウムおよび銅製マグネットワイヤーの絶縁材としても適しています。耐薬品性や高温下での電気絶縁性を生かし、PFAS含有ポリマーの代替材料としての活用も見込まれています。

冷却部品や熱管理システムへの導入

熱管理の分野では、データセンター、電気自動車、産業用冷却システムにおける冷却用パイプフィッティング、マニホールド、ファンブレードなどの部品にUltrason®が使用されます。厳しい熱的、化学的、機械的条件に耐える特性を活かし、長期的な性能と耐久性を提供します。なお、同社はドイツで開催されるプラスチック加工の見本市「Fakuma」のホール4、ブースB4-4303に出展します。

BASFの概要

  • 本社所在地:ドイツ ルートヴィッヒスハーフェン
  • 全世界社員数:約95,000人
  • 2025年売上高:約600億ユーロ(パフォーマンスマテリアルズ部門の世界売上高は64億ユーロ)
  • 上場市場:フランクフルト証券取引所(BAS)、米国預託証券(BASFY)
  • 事業セグメント:コア事業(ケミカル、マテリアル、インダストリアル・ソリューション、ニュートリション&ケア)、スタンドアローン事業(サーフェステクノロジー、アグロソリューション)

本記事はBASFが2026年10月12日に発表したプレスリリースをもとに作成しました。

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