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アルフレッド、インドの老舗試験機関エルカ・ラボラトリーズとアスベスト分析で協業協議を開始 ― 年間約10万検体の知見とAIを現地へ

アルフレッド、インドのエルカ・ラボラトリーズとアスベスト分析・規制対応の協業協議開始 CATEGORY: ビジネス

静岡県浜松市に本社を置くアスベスト分析企業のアルフレッド株式会社は、2026年8月24日にインド・ナビムンバイの試験機関エルカ・ラボラトリーズ(ELCA Laboratories)を訪問した。両社はインドにおけるアスベスト分析と規制対応をテーマに、協業に向けた協議を開始した。

協業協議の経緯と現地での意見交換

アルフレッドは2026年8月23日から29日にかけてインドを訪問した。8月24日にエルカ・ラボラトリーズの試験施設を見学し、インドのアスベスト規制の現状や今後の見通しについて意見を交わした。協議の中でアルフレッドは、インド市場向けに開発を進めている「AIを活用したアスベスト分析」の構想を説明した。

今回のインド出張では、エルカ・ラボラトリーズのほか、日系大手ゼネコンのインド法人やインドの州政府関係者とも面談を行った。建設需要が急速に伸びる一方で建材に含まれるアスベストの実態が十分に把握されていないとし、実態把握と対策の必要性について問題意識を共有した。

インドでは、クリソタイル(白石綿)やアスベストセメント製品の輸入・製造・使用が今も認められており、世界有数のアスベスト消費国となっている。屋根材や壁材、配管などに広く使われているが見た目では含有を判別できず、正確な分析体制の整備が課題とされている。

国連貿易統計(UN Comtrade)に基づくデータによると、インド向けのアスベスト輸入量は2023年に約48.5万トン、2024年も約34万トンに上る。これは日本の輸入量が最大だった1974年の約35万トンと同水準かそれ以上の量が毎年輸入されている計算となる。

エルカ・ラボラトリーズは1974年に創業したインドの試験機関で、ナビムンバイ、プネー、コールハープルに試験所を構える。3拠点すべてがインドの国家認定機関NABLからISO/IEC 17025の認定を受けている。

金属、化学、電気、建材など幅広い分野の試験を行っており、偏光顕微鏡法(PLM)によるアスベスト同定も実施している。同社のN.Kalyan氏はNABLのISO/IEC 17025審査員を務めており、業界団体での活動や試験方法の確立にも携わっている。

アルフレッドは日本国内で年間約10万件(ニュースリリースポイントでは年間10万検体以上)のアスベスト分析を手がけ、AIによる分析技術への投資を行っている。同社はX線回折(XRD)データを用いたアスベスト含有物自動判定技術の特許を取得しているほか、静岡大学工学部との共同研究「A-SAPプロジェクト」による偏光顕微鏡画像からのアスベスト自動検出AIソフトウェアの開発や、累計30万検体超の分析実績に基づくAI学習データ基盤の構築を進めている。

アルフレッドの代表取締役である三井伸悟は、日本で積み重ねた分析実績とAI技術を現地の関係者とともにインドの実状に合う形へ育て、人々の健康を守る仕組みづくりに貢献していく意向を示した。

今後は協業の具体的な内容について協議を続け、アルフレッドはインド国内でのアスベスト分析専用ラボの設置も視野に事業展開を進めるとしている。

両社の概要

アルフレッド株式会社

  • 代表者:代表取締役 三井伸悟
  • 設立:2021年7月
  • 所在地(本社):静岡県浜松市中央区和地山3-1-7 浜松イノベーションキューブ(HI Cube)
  • 事業内容:アスベスト調査・分析、新分析手法の研究開発、分析コンサルティング
  • 拠点:浜松(本社)・福岡・仙台、インド駐在員事務所等
  • URL:https://alfred-lab.co.jp/

エルカ・ラボラトリーズ(ELCA Laboratories)

  • 設立:1974年
  • 所在地(本社):Plot No: Gen-62, TTC Industrial Area, MIDC, Mahape, Navi Mumbai – 400710, Maharashtra, India
  • 事業内容:総合材料試験・分析・認証
  • 試験所:ナビムンバイ、プネー、コールハープル
  • URL:https://elcalabs.com/

本記事はアルフレッド株式会社の発表をもとに作成。

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