スプシディファイ:GASレスでDifyとスプレッドシートを連携
合同会社OuterBrainは、AI処理をノーコードで開発できるDifyとGoogleスプレッドシートを、ノーコードで連携する無料のChrome拡張ツール「スプシディファイ」をリリースした。
これまでGAS(Google Apps Script)の開発がネックとなっていたスプレッドシート上でのDify活用が、ノーコードかつ直感的な操作で可能になる。OuterBrainがDifyユーザーへのヒアリングを行った結果、「スプレッドシート上での処理記録・管理にはGASを書く手間がかかり、使い始めるまでが大変」という声が多く寄せられていた。
スプシディファイは、テキストリストの翻訳や校閲、特定の情報リストのモニタリング、アンケートや問い合わせの分類、LLMを活用したテキストへのスコアリング処理など、スプレッドシートにリストになっている情報に対してDifyのAI処理を実行するユースケースに着目している。
スプシディファイの特徴は以下の通り。
- スプレッドシートを拡張:スプレッドシートを開いたままサイドパネルにツールを表示。
- シンプルにDifyと接続:Difyで作ったアプリのAPIキーと、入出力範囲を指定するだけで、GAS不要ですぐにDifyの処理が実行可能。
- 高速プロトタイピング:Difyで処理を作成し、スプレッドシートで結果をすぐに共有することができるので、高速にツールのプロトタイピング・利用が可能。
OuterBrainは、ユーザーが安心してAIを実務に活用できる世界を目指しており、スプシディファイでは、ユーザー情報を慎重に扱い、サービス向上に必要な最小限の情報のみを収集するとしている。
スプシディファイは現在β版としてのリリースだが、今後は実行のスケジューリング機能やさらなるアップデートを予定。OuterBrainは、より多くの現場でAIが活用されることを目指しており、スプシディファイがその一歩となることを期待している。