河出書房新社が韓国文学クラシックス刊行へ 第1巻パク・ワンソ作品集を10月発売
株式会社河出書房新社は、韓国の戦後巨匠作家たちの作品を翻訳者の斎藤真理子が厳選し全訳を手がける新シリーズ「斎藤真理子=個人編訳 韓国文学クラシックス」(全5巻)の刊行を開始します。シリーズ第1巻として、作家パク・ワンソの作品を精選したベストセレクション『親切な福姫(ポッキ)さん』が、2026年10月15日に刊行されます。
韓国の戦後作家に焦点を当てた新シリーズ
「斎藤真理子=個人編訳 韓国文学クラシックス」は、植民地時代に生まれ、分断と朝鮮戦争、軍事独裁政権下の検閲を経験しながら作品を書き継いできた韓国の戦後巨匠作家たちに焦点を当てた短編アンソロジーシリーズです。編訳を担当する斎藤真理子は、ノーベル文学賞を受賞したハン・ガンをはじめとする現代韓国文学の土壌を鍛えた先達の結実を凝縮した企画であるとしています。
第1巻の著者を務めるパク・ワンソは、1931年に日本統治時代の開城近くの村で生まれ、5人の子どもを育てたのち39歳で作家デビューしました。李箱文学賞、大韓民国文学賞、現代文学賞、東仁文学賞などの主要文学賞を受賞し、2011年1月22日に79歳で没するまでに15作の長編作品と97作の短編作品、童話や多数の随筆を残しました。
第1巻はパク・ワンソの短編を厳選した『親切な福姫さん』

第1巻となる『親切な福姫(ポッキ)さん』は、パク・ワンソが残した短編小説全97作から斎藤真理子が作品を選び抜き、全編を訳し下ろした作品集です。デビュー直後の作品「仏様の近所」から遺作となった「夕日を背にして影を踏む」まで、作家の歩みと魅力を見渡せる構成となっています。
本書には以下の短編作品と訳者解説が収録されています。
- 仏様の近所
- 盗まれた貧しさ
- 冬の外出
- 空港で出会った人
- お産のふくべ
- 復元されえぬものたちのために
- 私が最後に手にしたものは
- 恋しさのために
- その人の家
- 親切な福姫(ポッキ)さん
- 夕陽を背にして影を踏む
- 訳者解説
Webでの先行公開と全巻予約特典

シリーズ刊行開始にあわせ、Web河出では第1巻『親切な福姫(ポッキ)さん』に加え、2027年1月刊行予定の第2巻『虫の話』(イ・チョンジュン著)、2027年4月刊行予定の第3巻『副市長は赴任地に行かない』(イ・ホチョル著)の収録作の一部ためし読みと、斎藤真理子による1万字の書き下ろしエッセイが公開されています。

また、シリーズ全5巻の予約購入者を対象に、書き下ろしエッセイ集『斎藤真理子=個人編訳 韓国文学クラシックス 別巻』(非売品)が進呈される特典が用意されており、申込締切は2026年12月31日となっています。
- 1~3巻ためし読みページ:https://web.kawade.co.jp/tameshiyomi/264140/
- 斎藤真理子による1万字書き下ろしエッセイページ:https://web.kawade.co.jp/tameshiyomi/265288/
- 特設ページ:https://www.kawade.co.jp/kankokubungaku/


第1巻の書誌情報は以下の通りです。

- 書名:親切な福姫さん(斎藤真理子=個人編訳 韓国文学クラシックス)
- 著者:パク・ワンソ
- 編訳者:斎藤真理子
- 仕様:46変形/上装/304ページ
- 発売⽇:2026年10⽉15日
- 定価:2,970円(本体2,700円)
- ISBN:978-4-309-61911-8
- 装丁:川名潤
- 装画:シバタリョウ
- 書誌URL:https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309619118/
なお、電子書籍も近日中に発売される予定となっています。
本記事は株式会社河出書房新社の発表をもとに作成されています。
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