気候変動で揺らぐ世界の水産業に、日本発の新たな選択肢。Shelltas、天然由来の原料で開発した人工海水でホタテとアワビの複合陸上養殖に成功
Shelltas、人工海水でのホタテ完全閉鎖型無換水飼育に成功 秋葉原で実証へ

CATEGORY: テクノロジー
株式会社Shelltas(東京都大田区、代表取締役:徳田浩一)は、独自開発した人工海水を用いた完全閉鎖型陸上養殖において、ホタテの約7か月間にわたる無換水飼育と成長を確認したことを発表しました。あわせて、同一水槽内でホタテとアワビを同時に飼育する複合陸上養殖にも成功しています。

同社は次の段階として、海から離れた東京・秋葉原でのスケールアップ実証を行うことを決定しました。気候変動による海水温上昇が水産業に影響を及ぼす中、内陸都市を含む場所での新たな食料生産インフラの確立を目指す方針です。

独自開発の人工海水と水環境制御技術で約7か月の無換水飼育を確認
今回の自社ラボでの試験では天然海水を使わず、天然由来の原料で同社が独自に開発した人工海水を使用しました。ホタテ貝殻由来の独自素材「SeaFect®」と水環境制御技術「Water OS®」を活用し、ミネラルバランスと微生物の働きに着目して水環境を設計・維持しています。

試験では紫外線やオゾンによる殺菌処理を用いず、水温13~15℃、塩分約33‰、pH約8.1~8.4という環境下で、海水交換を行わない「無換水」のままホタテを約7か月間飼育し、成長を確認しました。
同社はホタテ単独の飼育にとどまらず、同じ完全閉鎖型水槽内でホタテとアワビを同時に飼育する複合養殖にも成功しました。異なる貝類を一つの水環境で飼育できたことを将来的な複数種の生産モデルに向けた前進と位置づけています。
今後は貝類だけでなく、魚類、海藻、微細藻類などとの組み合わせも視野に入れ、技術の応用範囲を広げる計画です。

海から離れた都市部へ展開、東京・秋葉原でスケールアップ実証を決定

従来の陸上養殖では海水の確保や排水処理が立地の制約となる場合がありましたが、同社は都市部の限られた空間でも魚介類を生産できる仕組みづくりを進めています。今回の約7か月にわたるホタテ飼育とアワビとの複合養殖の成果を踏まえ、東京・秋葉原でのスケールアップ実証を行うことが決定しました。実証の詳細は今後改めて発表される予定です。
代表取締役の徳田浩一氏は、ホタテが獲れにくくなっている現状を知ったことが研究の契機だったと述べ、完全閉鎖型環境での約7か月の飼育継続と成長確認、アワビとの複合飼育の実現について触れたうえで、「この技術を日本だけでなく、世界の水産業が抱える課題の解決につなげられるよう、今後も研究開発に取り組んでまいります」とコメントしています。
株式会社Shelltas 会社概要
- 会社名:株式会社Shelltas
- 代表者:代表取締役 徳田 浩一
- 設立:2023年1月
- 所在地:東京都大田区中央1-16-8 シャンボール大森1F
- 事業内容:SeaFect®およびWater OS®を中心とした素材・水環境技術の研究開発、製品化、事業開発
- Web:https://shelltas.com/
本記事は株式会社Shelltasの発表をもとに作成しています。
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