クラシエ、ヒマワリバターの毛髪柔軟化効果を発見 27年春の製品に応用へ
クラシエ株式会社(ホームプロダクツカンパニー)は、30代後半からの髪質変化による扱いにくさに着目し、ヒマワリバターに髪内部の柔軟性を整えて毛髪を柔らかくする機能を新たに見出しました。あわせて、特定の油剤との併用によってヒマワリ由来脂質成分の毛髪内部への浸透が高まり、水分と脂質の偏りを整えることも確認しています。同社はこれらの知見をもとに、髪のゆがみを補整し扱いやすい髪へ導く技術の開発を進めています。
加齢に伴う毛髪の変化と悩みへの着目
同一人の髪に直毛とは異なるうねり、くせ、パサつきがある毛髪について、同社はゆがみ毛と定義し、研究を続けてきました。30代後半から生じるまとまりにくさや扱いにくさといった髪の悩みは、乾燥やダメージ、加齢による質感の乱れ、もともとの髪質などが主な原因とされ、30代後半~40代前半女性が気にする点の上位に挙げられています。
同一人物から採取した30歳時と40歳時の毛髪を測定評価した調査では、物質が曲げ応力に対してどれだけ変形しにくいかを示す指標である曲げ剛性が10年の加齢によって高くなり、毛髪が硬くなっていたことが明らかになりました。

ゆがみ毛の横断面を原子間力顕微鏡(AFM)を用いてナノスケールで観察したところ、硬い部分と柔らかい部分が混在し、髪内部の柔軟性が不均一であることが判明しました。
弾性率の分布を均一化する成分のスクリーニングを実施した結果、ヒマワリバター<(ヒマワリ種子油/水添ヒマワリ種子油)エステルズ>にその効果が見出されました。ヒマワリバターで処理した毛髪では内部の柔軟性の不均一さが改善され、一様な弾性率が得られたほか、配合製剤による処理で曲げ剛性が低下し、毛髪が柔らかくなることが確認されました。

浸透促進成分との併用による毛髪補修効果
同社はこれまでの研究で、ヒマワリオイルなどのヒマワリ由来脂質成分が脂質と水分の乱れに作用して毛髪を保湿・補修することを把握していました。今回の検証では、水にも油にも溶解するエステル油剤であるシクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールの併用による浸透促進効果を顕微赤外分光分析(顕微IR)で観察しました。


未処理のゆがみ毛では脂質や水分の分布に偏りが見られた一方、シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコールを含むヒマワリ由来脂質成分で処理した毛髪では、内部の脂質と水分の偏りが整い、毛髪全体で均一な分布となることが明らかになりました。
今後の展開
今回の研究成果について、同社は以下の予定を公表しています。
- 2027年の化粧品国際学会での発表
- 2027年春発売のヘアケア製品への応用
本記事はクラシエ株式会社(ホームプロダクツカンパニー)の発表をもとに作成しました。
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