丸紅新電力とサンヴィレッジ、系統用蓄電池4案件で需給調整市場への参入を完了
丸紅新電力株式会社と株式会社サンヴィレッジは、2025年10月17日付のプレスリリースで発表した系統用蓄電池4案件について、2026年9月にすべての案件で需給調整市場への参入を完了した。
対象となるのは、サンヴィレッジが開発・保有する栃木県足利市、埼玉県本庄市の2案件、埼玉県大里郡寄居町の計4案件である。丸紅新電力がアグリゲーターとして、電力市場への入札および運用を担当している。
需給調整市場への参入と背景
再生可能エネルギーの導入拡大に伴い、天候によって変動する発電出力に対応し、電力の需要と供給を一致させる調整力の確保が重要視されている。系統用蓄電池は、電力系統からの充電と電力系統への放電を機動的に行うことで需給の変動に対応し、電力系統の安定運用に貢献する。
需給調整市場への参入には、一般送配電事業者の指令システムとの接続や、指令に対する応動性能に関する所定の審査に合格する必要がある。両社は市場参入に向けた準備と対応を進め、4案件すべてにおいて審査に合格し、実需給を開始した。
丸紅新電力の運用実績と戦略
丸紅新電力は、20年以上にわたる小売電気事業を通じて市場取引のノウハウを蓄積してきた。2024年10月からは丸紅株式会社が保有する伊那蓄電所で系統用蓄電池の運用を開始しており、蓄電池の運用業務の受注は179MWに達している。
同事業においても運用ノウハウを活用し、卸電力市場、需給調整市場、容量市場への入札を組み合わせることで、蓄電池の安定稼働と収益の最大化を図る方針だ。
両社は、系統用蓄電池の開発からアグリゲーション業務までを一体的に提供する「系統用蓄電池のフルパッケージ商品」の提供を第三者向けに推進している。
サンヴィレッジによる土地・系統権利の提供、設計・調達・建設(EPC)および運営・保守(O&M)と、丸紅新電力による試運転対応、一般送配電事業者との調整およびアグリゲーション業務を組み合わせる。これにより、開発から運用までをシームレスに支援し、事業に伴う多岐にわたる調整業務の負担軽減と円滑な事業推進を図る。
両社は、本事業と取り組みを通じて系統用蓄電池の導入・活用を推進し、再生可能エネルギーの導入拡大と電力系統の安定運用に貢献していくとしている。
対象案件の概要
- 栃木県足利市:出力/容量 2MW/8MWh、受電時期 2025年9月、需給調整市場参入時期 2026年1月
- 埼玉県本庄市:出力/容量 2MW/8MWh、受電時期 2026年3月、需給調整市場参入時期 2026年6月
- 埼玉県本庄市:出力/容量 2MW/8MWh、受電時期 2026年4月、需給調整市場参入時期 2026年7月
- 埼玉県大里郡寄居町:出力/容量 2MW/8MWh、受電時期 2026年7月、需給調整市場参入時期 2026年9月
会社概要
丸紅新電力株式会社
- 設立日:2011年1月
- 代表者:代表取締役社長 鈴木 敦士
- 所在地:東京都千代田区大手町一丁目4番2号 丸紅ビル
- 資本金:1億円
- 事業内容:電気の売買事業およびその代理、代行、仲介他
- URL:https://denki.marubeni.co.jp/
株式会社サンヴィレッジ
- 設立日:2014年2月
- 代表者:代表取締役社長 三村 挑嗣
- 所在地:東京都千代田区大手町1丁目5-1 大手町ファーストスクエア ウエストタワー2階
- 資本金:1億円
- 事業内容:太陽光発電所の開発と再生可能エネルギー事業
- URL:https://sunvillage-co-ltd.com/
本記事は丸紅新電力株式会社および株式会社サンヴィレッジの発表をもとに作成。
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