デライト、AIエージェント実行基盤AgentinoのPublic β版を提供へ
東京都渋谷区に本社を置く株式会社デライト(代表取締役 CEO:渡辺 育海)は、2026 年 10 月 13 日より、AI エージェント実行基盤「Agentino」の Public β版の提供を開始する。言葉で業務のやり方を伝えるとAIが手順書に書き起こして実行可能な形式に変換し、チーム内で共有して運用できる基盤を提供する。あわせて、導入や業務再設計を伴走支援するプロフェッショナルサービスの提供も開始する。
開発の背景と企業における利用課題
生成AIの業務利用が進む一方で、自律的に作業を進めるAIエージェントを導入している企業は一部にとどまる。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が2026 年 7 月 30 日に公開した「DX 動向 2026」(2026 年 4 月 17 日〜6 月 12 日実施、有効回答 1,799 社)によると、生成AIを導入・検討中の企業においてAIエージェントを利用している割合は、最も高いITシステム部門でも 19.4% であり、他の部署では 10.1% 以下にとどまった。
また、総務省の『令和8年版 情報通信白書』(2026 年 7 月、2026 年 1〜2 月調査、日本の有効回答 515:大企業 353、中小企業 162)では、生成AIによる業務変革に「組織的な取り組みはない」と答えた割合が大企業の 18.1% に対し中小企業では 45.6% に達した。同調査では、活用に伴う懸念として「社内情報の漏洩などのセキュリティリスク」が最多の 46.4% を占めている。株式会社デライトは、専門知識が必要な「構築の壁」、ノウハウが個人にとどまる「運用の壁」、認証情報や自動動作への不安による「安全の壁」、成果が見えにくい「コストの壁」の4つが組織運用の阻害要因になっていると分析している。


Agentinoは、専任のエンジニアがいない組織でもAIエージェントを業務に組み込めるよう設計されたクラウド基盤である。業務内容をチャットで伝えると、内蔵の「ビルダーエージェント」が手順書を提案し、未確定の業務は「探索セッション」を通じて手順を確定できる。自然言語で書かれた手順書はコードに変換(コンパイル)され、実行フローや分岐、人の承認ポイントが組み込まれる。

また、MCP(Model Context Protocol)サーバーとして動作するため、Claude Code、Codex、Cursorといった日常的に利用する外部AIエージェントから接続し、手順書の作成や実行管理を指示できる。作成した手順書やツールの接続設定、実行記録はワークスペース内でチームに共有され、「平日 9 時」などの定期実行設定も可能となっている。


安全性とコスト面への配慮として、外部送信や支払いといった重要操作の前で実行を一時停止し、画面上で人の承認を待つ仕組みを採用した。認証情報はAIに渡さず基盤側が代理で保持し、各段階に必要な権限のみを付与する。実行モデルは特定のものに限定せず、オープンウェイトモデルを含めた複数のAIモデルから品質と費用のバランスに応じて選択できる。



製品の提供にあわせ、株式会社デライトは企業のAIネイティブ化を支援するプロフェッショナルサービスを展開する。業務の棚卸しやプロセスの再設計から実装・定着までを支援する「AI ネイティブ化支援」と、営業・マーケティングの実務を担うエージェントを構築する「GTM Engineering 支援」を用意している。
さらに、Public β版の提供開始を記念したキャンペーンを実施する。先着 10 社様を対象に、業務の整理から最初の手順書作成、定期実行設定までをオンラインで無償支援する。申込期間は 2026 年 10 月 13 日〜11 月 15 日で、利用後のアンケートやヒアリングへの協力が条件となる。
Agentinoの利用料金(税抜)は、Free(0 円)、Personal(月額 3,980 円:月 20 時間の実行と 1,000 クレジットを含む)、Team(月額 19,800 円:月 100 時間の実行と 4,000 クレジットを含む)、Enterprise(個別見積もり)となっている。追加クレジットは 1 クレジット 1 円で提供される。
- サービス名:Agentino(エージェンティーノ)
- 提供開始日:2026 年 10 月 13 日
- 提供形態:Web ブラウザで利用するクラウドサービス(Public β版)
- サービスサイト:https://agentinos.app/
- アカウント登録URL:https://console.agentinos.app/sign-up
【株式会社デライト 概要】
- 会社名:株式会社デライト(Delight, Inc.)
- 所在地:〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西2丁目4番8号 ウィンド恵比寿ビル8F
- 代表者:代表取締役 CEO 渡辺 育海
- 設立:2025 年 10 月 14 日
- 事業内容:AI プラットフォーム開発(AI エージェント実行基盤「Agentino」の開発・提供)、プロフェッショナルサービス
- URL:https://www.ai-delight.com/
本記事は株式会社デライトの発表をもとに作成。一部データは独立行政法人情報処理推進機構(IPA)「DX 動向 2026」および総務省『令和8年版 情報通信白書』の調査結果に基づく。
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