三幸製菓、新潟県村上市と災害時避難場所提供で協定
三幸製菓株式会社は2024年12月2日、新潟県村上市と「災害時等における避難場所としての使用に関する協定」を締結した。この協定により、災害発生時や発生の恐れがある場合に、同社の荒川工場の施設の一部と物資を近隣住民に無償で提供することが定められた。
対象となる施設は、荒川工場内の事務所棟2階休憩所248.5㎡と第三工場2階休憩所568㎡の2ヶ所で、避難場所として提供される。また、携帯電話等の充電用電源の供給、工場内で滞留している商品や災害備蓄している備品の提供、テレビ及びラジオによる情報提供も行われる。
協定締結の背景には、2025年1月以降に予定されている荒川工場でのガスタービンコージェネレーションシステムの稼働開始がある。この設備の導入により、停電時にも自家発電が可能となり、避難受入の環境が整うことから、同社から村上市に災害時の避難場所と物資提供の申し出があった。
この協定の締結は、有事の際にスムーズに災害支援が行える体制を構築することを目的としている。三幸製菓株式会社は今後も地域社会と連携して防災への取り組みを進めるとともに、持続可能な地域社会への貢献に努めていくとしている。
同社は1962年創業の菓子製造販売会社で、「雪の宿」や「ぱりんこ」、「新潟仕込み」、「丸大豆せんべい」などのおせんべい、「チーズアーモンド」をはじめとするお米のクラッカーなどを販売している。