JR東日本と松竹が包括提携、文化の力で心豊かな社会へ
JR東日本と松竹が包括的業務提携を締結した。両社は「文化の力」のアップデートによる心豊かで活力ある社会の実現と両社グループの成長を目指す。契約期間は10年間だ。
松竹グループの日本文化とエンタテインメントに関する創造力に、JR東日本グループの地域に根差した重層的ネットワークをかけ合わせることで、これまでにないライフ・バリューを創造し、日本が抱える社会課題を解決するとともに、日本文化の継承・発展を通じた地域社会への貢献を果たしていく。
主な取り組みの方向性として、「観光・地方創生」「こころとからだの健康増進」「ナイトタイムエコノミー」の3つを柱とする。観光・地方創生では、地域が持つ文化や歴史を磨き上げ、観光素材や地方創生の核となる文化、エンタテインメントコンテンツを創り出す。デジタルエンタメトレインや地域の聖地化、どこでもエンタテインメントなどの取り組みを進める。
こころとからだの健康増進では、感動・笑い等のエンタメの力とデジタル技術を連携した新たなアプローチによる健康増進づくりを通して、健康寿命100歳社会に向けた心豊かな未来を提案する。浜松町・竹芝・東銀座エリアにおいて、エンタメによる観光と健康に資するエリア活性化モデルの構築を行う。
ナイトタイムエコノミーでは、両社の施設が東京湾に面して近接して立地する「高輪」、「浜松町・竹芝」、「東銀座」エリア一体で、地域の自然や文化施設・史跡や水上交通を活かした、文化的に豊かな夜時間の過ごし方を提案する。
具体的な取り組みとして、JR東日本・大人の休日倶楽部 歌舞伎座「舞台体験プレミアムツアー」&三月大歌舞伎『仮名手本忠臣蔵』昼の部貸切公演や、ことむすび「未来へつなぐ新しい学び!伝統っておもしろい!~歌舞伎を支えるおしごと体験~(仮称)」などを実施する。