ノーベル生理学・医学賞受賞のカール・ダイセロス教授の著書、光文社が増刷決定
光文社は、ノーベル生理学・医学賞を受賞したスタンフォード大学のカール・ダイセロス教授による一般読者向けの著書『「こころ」はどうやって壊れるのか――最新「光遺伝学」と人間の脳の物語』の増刷を決定した。同書は2023年1月に刊行されたもので、ダイセロス教授と共同研究を行う東京大学・先端科学技術研究センターの加藤英明教授による解説も収録されている。ノーベル賞受賞の決定を受け、同社は著作の出版社として増刷を実施するとしている。


受賞の背景と本書の内容
今回の受賞理由となった光遺伝学の技術をはじめ、神経科学におけるイノベーションを成し遂げてきたダイセロス教授は、患者の診察や治療を行う現役の精神科医でもある。
本書『「こころ」はどうやって壊れるのか』では、ダイセロス教授が精神科医として出会った患者たちの症例について解説しながら、光遺伝学を含む最新科学によって病理を解明し治療する可能性が示されている。

日本語版の刊行経緯と特徴
光文社翻訳チームは、ダイセロス教授の将来的なノーベル賞受賞を確信して版権を取得し、日本語版の刊行に至ったとしている。翻訳は大田直子氏が担当した。なお、同書の米国版タイトルは『PROJECTIONS』、英国版タイトルは『CONNECTIONS』となっている。
同社は受賞を機に増刷を決定しており、多くの読者が本書を通じて精神医学や神経科学への関心を深めることを期待している。
著者カール・ダイセロス教授の経歴
カール・ダイセロス(Karl Deisseroth)教授は、スタンフォード大学の生物工学、精神医学、行動科学の教授を務めている。気分障害や自閉スペクトラム症患者の治療のかたわらで学生の指導にあたり、光遺伝学の第一人者として知られている。これまでの主な受賞歴は以下の通り。
- 2011年アルデン・スペンサー賞
- 2013年ディクソン賞
- 2014年慶應医学賞
- 2016年マスリー賞
- 2018年京都賞
- 2020年ハイネケン賞
- 2021年ラスカー賞
- 2022年ホロウィッツ賞
- 2023年日本国際賞(Japan Prize)
書誌情報
書籍の概要は以下の通り。
- 書名:『「こころ」はどうやって壊れるのか 最新「光遺伝学」と人間の脳の物語』
- 著者:カール・ダイセロス
- 訳者:大田直子
- 判型:四六判上製
- ページ数:344ページ
- ISBN:978-4-334-96261-6
- 装幀:ヤマグチタカオ
- 写真:Takuma Higashide/Moment/Getty Images
本記事は光文社の発表をもとに作成。
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