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株式会社welzoと九州大学、スマート農業機器デザインとUIの共同研究契約を締結

株式会社welzoは、国立大学法人九州大学大学院芸術工学研究院芸術工学部 未来構想デザインコースの尾方義人教授との間で、スマート農業機器のプロダクトデザインおよび農場管理システムのユーザーインターフェース(UI)に関する新たな共同研究契約を締結した。同社はこれまで同大学大学院農学研究院の岡安崇史教授との共同研究を通じて機器の開発や実証を進めてきたが、今回は大学院芸術工学研究院の尾方義人教授や応夢助教によるデザインおよび人間工学の知見を取り入れる。技術の実証段階から一歩進め、農業現場で継続的に活用される商品としての完成度を高めることを目指す。

人間工学の視点で現場の課題を可視化

スマート農業機器の進化が進む一方で、農業現場では設定の複雑さや、屋外での視認性・操作性の低さといった機能面だけでは解決できない課題が存在している。作業者の経験や知識、作業姿勢、天候や時間帯といった複合的な条件が重なる環境において普及を図るため、多様な特性を踏まえた設計が求められている。

こうした背景から、本研究ではデザインや人とモノとの関係性を専門とする九州大学大学院芸術工学研究院と同大学大学院が連携し、研究農場で実際の作業環境や利用状況を調査・分析する。人間工学によるデザインの視点を取り入れることで、生産者の行動や感覚、現場の課題を可視化し、今後の製品設計やUIの改善に反映させていく方針だ。

今回の共同研究では、主に3つの特徴的な取り組みが進められる。

1つ目はハードウェアの最適化で、環境計測装置(M302)および統合環境制御盤(M304)を対象とする。泥や水、直射日光といった厳しい現場環境に配慮した構造に加え、農作業時の身体的負担や作業動線を考慮したプロダクトデザインを検討し、安全性と日常的な使いやすさを備えた設計を目指す。

2つ目はソフトウェアおよびUIの再設計である。スマート農場管理システムの操作画面を人間工学の観点から見直し、専門知識がなくても直感的に操作できる画面設計と現場でのコミュニケーション向上を図る。あわせて、肥料パッケージのデザイン視点からの調査・分析も実施される。

3つ目は現場視点の実地調査だ。九州大学が持つ専門知見と、株式会社welzoが研究農場で蓄積してきたデータや知見を融合し、作業フローやコミュニケーションの課題を多角的に分析しながら、知的財産管理を含めた総合的な商品化プロセスの構築を図る。

実証実験を重ね「使いたくなるスマート農業」の普及へ

発表によると、両者は2026年8月7日にキックオフミーティングを実施し、課題の共有とプロトタイプ試作に向けた協議を開始したとしている。今後は研究農場での実証実験とフィードバックを重ね、現場で使いやすく使い続けたいと思われる機器やシステムの実現を目指す。株式会社welzoは本研究を通じ、単なる技術導入にとどまらないスマート農業を普及させ、地域の農業基盤の維持と持続可能な食農の未来への貢献を目指すとしている。

株式会社welzoの概要

  • 会社名:株式会社welzo
  • 所在地:福岡県福岡市博多区博多駅東1丁目14-3
  • 代表者:代表取締役社長 金尾佳文
  • 設立:1952年8月(創業1921年8月)
  • 資本金:470百万円
  • 売上高:48,805百万円(2025年12月期)
  • URL:https://www.welzo.co.jp/

本記事は株式会社welzoの発表をもとに作成されています。

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