住友ベークライト、子会社の木質用接着剤スミタック3製品でEPDを取得
住友ベークライト株式会社のグループ会社で木質用接着剤の製造・販売を手掛ける株式会社サンベークは、木質用接着剤3製品について環境製品宣言(EPD)を取得した。EPDはISO 14025に準拠した環境ラベル(タイプⅢ)で、LCAの手法に基づいて環境影響を定量化し、第三者検証を受けて公開する仕組みとなっている。これにより顧客は、第三者検証済みのデータを建材製品や建築物のLCAおよびCFP算定に活用できるようになる。
環境データ整備とEPD取得の背景
建築分野においては、使用される建材の環境データ整備が求められており、建物のライフサイクル全体で発生する温室効果ガス排出量(ホールライフカーボン)の把握や低減に向けた取り組みが国内外で進行している。その中で、建材や素材の環境情報を第三者検証のもとで開示するEPDの重要性が高まり、建築物や建材製品のLCAおよびCFP算定への活用が広がっている。
日本国内でも建築物のライフサイクルカーボン算定に向けた制度整備が進められており、建材メーカーや素材メーカーに対して環境データの提供を求める動きが拡大している。こうした背景から、株式会社サンベークは国土交通省の「CO₂原単位等の策定に係る支援」を活用して木質用接着剤の環境情報整備に取り組み、今回のEPD取得に至った。

EPDを取得した3製品
今回EPDを取得した製品と登録番号は以下の通りとなっている。
- スミタック® PL-275(汎用フェノール樹脂接着剤、EPD Hub登録番号: HUB-7710)
- スミタック® PL-9001(高機能フェノール樹脂接着剤、EPD Hub登録番号: HUB-7709)
- スミタック® PL-702(リグニン変性フェノール樹脂接着剤、EPD Hub登録番号: HUB-7708)
このうち「スミタック® PL-702」は、フェノール樹脂接着剤の原料の一部を非可食バイオマス由来のリグニンに置き換えた環境配慮型製品で、2024年より商業販売を開始している。なお、同製品はNEDO (国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構) に委託された事業の研究成果の一つとなっている。
顧客への提供価値と今後の展開
今回のEPD取得により、合板などの木質建材を製造する顧客は、自社製品のEPD取得に向けた基礎データとしての活用や、取引先から求められる環境情報開示への対応、環境性能の定量的な評価が可能となる。また、住宅・建築・建材分野の顧客においては、建築物のLCA評価データの充実や建物全体の環境性能評価の精度向上、ESG情報開示や脱炭素経営への活用などが期待できる。
株式会社サンベークは今後について、木質用接着剤分野における環境情報の透明性向上を推進し、サプライチェーン全体の脱炭素化を支援するとしている。さらに、リグニンを活用した環境配慮型製品の開発や普及を進め、EPD対象製品の拡充を通じて持続可能な社会の実現に貢献していく方針を示している。

株式会社サンベーク 会社概要
- 設立:2000年4月
- 代表取締役社長:田中 和朗
- 本社:〒140-0002 東京都品川区東品川二丁目5番8号 (天王洲パークサイドビル)
- 技術開発本部:〒426-0041 静岡県藤枝市高柳2100番地 (住友ベークライト株式会社 静岡工場内)
本記事は住友ベークライト株式会社の発表をもとに作成されています。
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