インテグロ株式会社は、月経カップユーザーに最適な生理管理アプリ「Oh My Flow」の正式リリースを発表した。本アップデートでは、ベータ版を利用したユーザーのフィードバックをもとに、直感的な操作性と新機能を実現し、個々のニーズに応じた快適な使い心地を提供する。

「Oh My Flow」は、2024年4月にベータ版がリリースされた月経カップユーザー向けの生理管理アプリだ。月経カップに溜まった経血の量、色、粘度を簡単に記録できるほか、月経周期や体調の変化を視覚的に管理することが可能。また、月経カップの取り出し時間を通知する機能や、カップの使用によるエコへの貢献度を可視化する機能など、カップユーザーに便利な機能が満載となっている。

ベータ版を使用したユーザーからは、「経血量を記録するのが楽しくなってきた」「目分量で経血量を記録できるのがすごく使いやすい」「カップユーザーにはぴったりのアプリ」など、多くのポジティブな声が寄せられたという。

アップデートでは、操作性の改善と新機能の追加が行われた。記録画面では経血記録ボタンを画面中央に配置し、生理の開始・終了ボタンの位置を調整。レポート画面では月経周期の記録一覧を表示し、必要な情報を一目で確認可能にした。新機能としては、ナプキンやタンポン使用時でもおおよその経血量記録が可能になったほか、PMSや更年期の症状、便通、月経困難症治療薬やHRT製剤の服用記録が追加された。また、排卵予定日や妊娠可能性の非表示など、表示項目を自由に設定できるようになった。

「Oh My Flow」の開発には、香川大学医学部周産期学婦人科学の鶴田智彦准教授が監修を担当し、インテグロと共同で行った「月経カップを用いた現代日本人女性の月経血重量に関する前向き観察研究」の成果が反映されている。研究では、自覚する経血量と実際の経血量に差があることが判明し、この差が女性特有疾患の見逃しにつながる可能性が示唆された。正確な経血量の把握が、早期発見や予防に重要だという。

今後も「Oh My Flow」は、ユーザーの声をもとに改善を続け、使いやすい機能やコンテンツを追加していく予定だ。また、月経カップで採取した経血を活用することで、女性のヘルスケアにおける新たな可能性を追求していくという。