阪神鳴尾浜球場跡地に冷凍冷蔵物流施設ロジスタ鳴尾浜を着工 2028年竣工へ
阪神電気鉄道株式会社と阪急阪神不動産株式会社は、兵庫県西宮市の阪神タイガースの旧ファーム施設(阪神鳴尾浜球場)跡地において、物流施設「ロジスタ」シリーズ初となる冷凍冷蔵物流施設「ロジスタ鳴尾浜」の新築工事に着手した。
近年拡大する冷凍・チルド食品市場に伴う需要や老朽化倉庫の更新課題に対応する施設として開発され、2028年10月末の竣工を予定している。
市場課題に対応する立地と可変温度帯の施設計画
大阪港と神戸港の中間に位置し、阪神高速道路5号湾岸線「鳴尾浜IC」まで約0.6kmの立地に建設される。消費地へのアクセスに加え、動物検疫検査場所としての申請も可能となっている。
施設内のすべての冷凍区画は、-25℃ ~ +5℃の範囲で温度設定が可能な可変対応とし、食品や医薬品などの厳格な温度管理ニーズに対応する。3階へのスロープを設置して1階と3階に合計36台のトラックバースを設けるほか、最大6区画までの分割利用に対応する。
倉庫部分は床荷重1.5t/平方メートル、防熱後の梁下有効高5.5m、標準柱間隔11.4m×10.4mを確保し、陽圧除湿システムや遮熱用エアカーテンの導入により結露や霜の発生を抑制し冷却負荷を低減する。


旧球場の黒土をアップサイクルした共用部デザイン

共用部のデザイン監修は株式会社乃村工藝社が担当し、阪神タイガースの旧ファーム施設跡地の歴史と先進性を融合させた空間を演出する。
設計・施工を担当する株式会社淺沼組の技術により、阪神鳴尾浜球場の内野グラウンドで使用されていた黒土をアップサイクルし、1階エントランスホールやエレベーターホール、ラウンジなどの壁面に土壁左官工法として活用する。
最上階にはサーカディアンリズム照明を採用した従業員用ラウンジを設置するほか、倉庫内作業に配慮した採暖室やドライバー休憩室も整備される。
BCP対策と環境負荷低減の取り組み
停電時に48時間の施設稼働(事務所部分)を可能とする非常用発電機を配備し、事務所や重要機能設備(キュービクル・非常用発電機等)を2階以上に配置して浸水対策を講じる。
環境面では、冷却機器に自然冷媒(ノンフロン)を採用する。さらにLED照明や高効率空調設備の導入、屋上太陽光発電設備の電力自家消費により、BELS認証の最高位である『ZEB』の取得を予定している。

- 所在地:兵庫県西宮市鳴尾浜1丁目3番9(地番)
- 交通:阪神高速道路5号湾岸線「鳴尾浜IC」まで約0.6km、阪神電車 武庫川線「武庫川団地前駅」 徒歩約16分、阪神バス「鳴尾浜北」停留所 徒歩約1分
- 敷地面積:約20,400平方メートル(約6,200坪)
- 延床面積:約44,700平方メートル(約13,500坪)
- 構造規模:鉄骨造・地上5階建(倉庫4層)
- 施設タイプ:スロープタイプ
- 倉庫タイプ:マルチテナント型冷凍冷蔵物流施設(全館)
- 設計・施工:株式会社淺沼組
- 設計・監理 監修:株式会社フクダ・アンド・パートナーズ
- 共用部デザイン監修:株式会社乃村工藝社
- 着工:2026年10月1日
- 竣工:2028年10月末(予定)
- URL:https://www.hhp.co.jp/logista/facilities/f012/
本記事は阪急阪神ホールディングスの発表をもとに作成。
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