石垣島で「ちゅらチャリ」開始 ドコモ・バイクシェアが交通課題解消へ

株式会社ドコモ・バイクシェアは、2024年5月1日より沖縄県石垣市でシェアサイクルサービス「ちゅらチャリ」の提供を開始する。

石垣島は2013年3月に新石垣空港が開港して以来、国内外から多くの観光客が訪れるようになった。しかし、島内の主な移動手段は車やバスであり、公共交通機関が不足していることに加え、観光客向けのタクシーやレンタカーの供給も追い付いていない状況だ。こうした交通課題の解決策の一つとして、同社はシェアサイクルサービスの提供に乗り出す。

サービス開始時点では、電動アシスト自転車10台を1か所のポート(I-01. Pine House in ISHIGAKI)に設置する。利用料金は1回220円(税込)で30分利用可能で、延長料金は30分ごとに220円(税込)。1日パスはコンビニやWEBで1,650円(税込)で購入できる。

利用方法は、バイクシェアサービスアプリをダウンロードし、アカウントを選択して登録するだけ。他のエリアですでに会員登録している人は、そのままIDで利用可能だ。

ドコモ・バイクシェアは、沖縄県内のオーバーツーリズムに伴う交通課題の解消に貢献するため、観光シェアサイクル「ちゅらチャリ」を提供している。観光客だけでなく住民にも快適に利用してもらえるよう、ホテルや観光地、郵便局や銀行などの公共性の高い場所にポートを設置。安心・安全なサービス提供のため、車両の再配置やメンテナンスにも力を入れている。

同社は2011年の横浜市での社会実証実験を皮切りに、全国の自治体と共同でシェアサイクル事業を推進してきた。現在は東京、仙台、横浜、川崎、大阪、兵庫、奈良、広島、大分、鹿児島、沖縄の28エリアを直営で運営し、30エリアにシステムを提供。全国で計58エリアを展開している。