EnergyColoring、電圧波形を測定せず有効電力と力率を推定する技術を開発
東京都府中市に本社を置く株式会社EnergyColoringは、高圧受電点において対象回路の電圧波形を測定することなく有効電力や力率を推定する技術を開発した。同技術の推定方法は特許出願済みで、既存および新規ユーザーへ順次提供される。2026年10月13日(火)~16日(金)に幕張メッセで開催されるCEATEC 2026への出展も予定されている。
有効電力や力率の算出には電圧と電流の位相情報が必要となるため、一般的な電力計測では対象回路の電圧を取り込んで測定する。高圧設備ではこの接続や配線が導入時の負担となっていた。
EnergyColoringは電圧波形を直接取得する代わりに、センサ自身が動作する際に流れる自己消費電流を利用する。センサの自己消費電流の状態と位相関係が安定する性質からセンサ供給電圧の位相を推定し、測定電流や負荷特性と照合して主回路電圧との固定的な位相差を導き出す。この仕組みにより、センサ供給電圧と主回路電圧双方の位相を推定し、設定した電圧実効値と測定電流から有効電力および力率を算出する。
配線負担を抑えた設置とクラウド連携
高圧受電設備において、キュービクル内の既設CTとCTT(電流試験端子)を結ぶ二次配線をクランプして電流を計測し、センサ電源は下流の低圧配電から給電されるサービスコンセントに接続する。CT比・極性と対象回路の電圧実効値を設定することで高圧回路からの電圧配線を不要とし、既設CTTとサービスコンセントが利用可能な設備では電気工事不要で短時間の設置に対応する。
計測機器はLTE回線を通じてクラウドと連携し、1分刻みの電力や力率などの情報を遠隔地から確認できる。データはクラウド上で分析やグラフ化が行われる。
推定技術によるAI用途分解の高精度化
推定された電圧位相は、計測した電流波形から設備ごとの電力使用を推定するディスアグリゲーション(用途分解)にも活用される。

施設全体の力率が変化した際でも波形の特徴がずれないよう、推定した主回路電圧に同期して電流波形を切り出す位相ロックを行う。これにより、他の設備が起動した場合でも対象設備の波形を電圧に対する同一位置で比較でき、AI用途分解の精度向上につながるとしている。
105測定点での評価結果と出展情報
有効電力および力率の推定精度に関しては、三相正弦波電源と抵抗・誘導性負荷を用い、センサ7台×15条件の合計105測定点で評価が実施された。評価用電源の表示値と比較した最大絶対差は、有効電力で0.332 kW(4.43%FS)、皮相電力で0.085 kVA(1.14%FS)、力率で0.082 pt.(8.2%FS)となっている。
同技術は、以下の展示会に出展される。
- 展示会名:CEATEC 2026
- 会期:2026年10月13日(火)~16日(金)10:00~17:00
- 会場:幕張メッセ
- 出展エリア:ネクストジェネレーションパーク
- ホール:Hall 4
- ブース番号:4H437

【株式会社EnergyColoringについて】 株式会社EnergyColoringは、電流波形の測定、ディスアグリゲーション(用途分解)、用途別電力データの生成・分析を通じて企業の省エネルギー活動を支援している。
- ホームページ:https://www.energy-coloring.com/
- 資料ダウンロード:https://form.energy-coloring.com/

本記事は株式会社EnergyColoringの発表をもとに作成。
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