ワンズエナジーが低圧蓄電所を束ねた仮想蓄電所で一次調整力制御の実証試験を完了
株式会社ワンズエナジーは、2026年9月、分散して設置された低圧蓄電所を1つの仮想蓄電所として束ね、需給調整市場の一次調整力に対応する制御の実証試験を完了した。神奈川愛川工場と千葉事業所に設置された1区画49.9kW / 205.02kWhの低圧蓄電所を束ねて同時制御し、分散設置された設備でも集約することで調整力として活用できることを確認した。本実証は神奈川愛川工場と千葉事業所の2拠点で実施され、負荷設備への放電による試験であり、需給調整市場での取引実績ではないとしている。

一次調整力の基準を満たす制御性能を確認
実証試験では、模擬信号を用いた一次調整力事前審査の基準に対する検証が行われた。その結果、平常時の試験条件において基準となる90%以上に対し100%を達成した。また、異常時におけるガバナフリー(GF)応動時間は、要件とされる30秒以内に対し1.8秒を記録し、審査基準を満たす結果が得られた。
システム構成においては、統合制御盤から蓄電池システムまでの間を、インターネットを介さないRS485で直結して遠隔制御を行う設計が採用された。株式会社スマートパワーシステム製のネットワーク変換モジュールを介することで、PCSを外部ネットワークから物理的に遮断する仕組みを構築している。遠隔制御から統合制御盤を経て、RS485による通信とネットワーク変換モジュールを経由して蓄電池システムへと接続される。
1区画の構成と今後の展開
1区画の構成は統合制御盤と蓄電池システムの2点で成り立っており、機器一式は株式会社ワンズエナジーが供給する。統合制御盤の組み立て・製造はグループ会社の株式会社スマートパワーシステムが担当し、株式会社ヘリオス製のEMS・周波数計測装置や、マルチメータ、保護回路、ダウントランスなどで構成される。蓄電池システムにはSigenergy製のPCS・蓄電池と、株式会社スマートパワーシステム製のネットワーク変換モジュールが用いられる。
同社は機器一式の供給からアグリゲーション、O&Mまでをサポートし、25区画を1つの仮想蓄電所として制御して電力系統へ接続するモデルを提示している。今後は需給調整市場での実取引開始に向けて準備を進めていく方針である。
株式会社ワンズエナジー 会社概要
東京都新宿区筑土八幡町2-21 飯田橋ウイングビルに拠点を置く株式会社ワンズエナジーは、代表取締役を石川 和希氏が務め、2020年2月に設立された。電力アグリゲーション事業、小売電気事業、再生可能エネルギー関連機器の卸売事業を展開している。
- 会社名:株式会社ワンズエナジー
- 代表者:代表取締役 石川 和希
- 所在地:東京都新宿区筑土八幡町2-21 飯田橋ウイングビル
- 設立:2020年2月
- 事業内容:電力アグリゲーション事業、小売電気事業、再生可能エネルギー関連機器の卸売事業
- URL:https://onesenergy.co.jp/
- お問い合わせ:https://onesenergy.co.jp/contact/
本記事は株式会社ワンズエナジーの発表をもとに作成されています。
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