アステリアと中央復建、熊本市の放置自転車管理アプリ実証事業に採択
中央復建コンサルタンツ株式会社とアステリア株式会社は、熊本市の「スマートシティくまもと推進官民連携プラットフォーム」の一環として共同提案した「ノーコードアプリを活用した放置自転車管理の効率化」プロジェクトが実証事業に採択されたことを発表した。本プロジェクトは、アステリアが提供するノーコードの現場向け業務アプリプラットフォーム「Platio」を放置自転車の管理業務に導入し、業務効率化を図る取り組みである。


実証事業採択の背景と課題
熊本市では、快適で利便性が高い暮らしを実現するためのスマートシティ化に向け、ICT技術を活用した社会課題解決プロジェクトを公募していた。その課題の一つとして挙げられていたのが「放置自転車撤去業務の効率化」である。

従来、放置自転車のパトロール記録はシルバー人材センターのスタッフが紙の帳票で行い、熊本市の職員がその情報をExcelに入力していた。そのため、帳票管理やデータ転記作業による職員の負担増加に加え、記入漏れ防止などのパフォーマンス向上が課題となっていた。これに対し、IT知識を必要としない操作性や持続可能性が評価され、今回のプロジェクトが採択された。
実証実験では、手書きで行われていたパトロールや撤去の記録を「Platio」を用いてデジタル化する。パトロールスタッフがiPadから「放置自転車管理アプリ」に現場情報を入力することで、熊本市地域交通支援課への報告が完了し、行政側がリアルタイムで状況を把握できるようになる。
これにより、手書き帳票の転記作業削減や報告漏れ・転記ミスの低減を図る。さらに、GPSによる位置情報や写真の記録を活用し、パトロール、警告、撤去、保管所での管理状態、自転車の返却にいたる一連の情報を一括管理する。
実証事業の概要および参画メンバーの役割は以下の通りである。
- プロジェクト名称:ノーコードアプリを活用した放置自転車管理の効率化
- 実証事業実施期間:2026年4月~2027年2月
- 対象地域:熊本市内の自転車放置禁止区域等(市内中心部、および主要駅周辺)
- 使用製品:現場向け業務アプリプラットフォーム「Platio」(アステリア製)
- 参画メンバー:
- アステリア:現場向け業務アプリプラットフォーム「Platio」の提供、アプリ設計、アプリ作成および運用・利用者教育、技術サポート
- 中央復建コンサルタンツ:全体のプロジェクト管理、全体システム検討、利用者サポート、データ集計および対策のための分析
- 熊本市 地域交通支援課:データ提供、実証実施に向けた助言・調整等の支援
- 熊本市シルバー人材センター:アプリを利用した放置自転車パトロールおよび撤去作業の実務
今後のスケジュールと展開
実証実験は2026年8月から開始され、2026年11月に中間報告、2027年2月に実証事業の終了を予定している。
将来的には、蓄積されたデジタルデータを分析して警告看板やシェアサイクルポートの設置といった放置自転車削減対策を検討するほか、GIS(地理情報システム)等とのデータ連携による都市計画への応用や、撤去自転車の検索Webサービスの構築など、スマートシティの実現に向けた社会実装を推進するとしている。
本記事は中央復建コンサルタンツ株式会社およびアステリア株式会社の発表をもとに作成。
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