東大IPC、1stRound第15回支援先を決定 茨城大とNIMSが新たに参画
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大IPC)は、アカデミア共催創業成長支援プログラム「1stRound」の第15回支援先として8チームを決定しました。あわせて、国立大学法人茨城大学と国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)が共催機関として新たに参画することも発表されました。同プログラムは大学や研究機関の技術シーズの社会実装に向けた事業成長支援を推進しています。
第15回「1stRound」に採択された8チーム
2026年6月に開催された第15回「1stRound」審査会において決定した採択チームは以下の通りです。
- ニューロモルフィクス(物質・材料研究機構 グループリーダー:土屋 敬志、http://neuromorphix.jp、設立準備中)
イオンの動きを計算に活用するインセンサーAIデバイス「IGR」を開発し、小型・高速・低消費電力なエッジAIの実現と現場展開を目指しています。
- 株式会社ソナポア(CEO:金子浩明、https://sonarpore.jp/、設立準備中)
東京大学発の1分子計測技術を基盤とし、ナノポアデバイスと機械学習を組み合わせてがんの早期発見を支える血液検査の開発に取り組んでいます。
- Metis Technologies, Inc. (旧 DesignFlowAI)(Co-Founder & CEO:小笠原浩樹、https://metistec.ai/)
散在する設計知見をAIで構造化し、CAD内外の部品に紐づけて出典付きで提示するMIT発のスタートアップです。
- 株式会社アイミー(CEO:五十嵐俊治、https://aimii.co.jp/)
AI・IoTデバイスと視覚言語モデル(VLM)を活用し、企業のAI導入支援や共同事業型のAI投資事業を手掛けるMIT発スタートアップです。
- 株式会社Layer8(CEO:岡本拓将、http://layer8.jp/)
ペンテストAI「Trident」を開発し、脆弱性の早期発見と継続的なセキュリティ検証の支援を行っています。
- 株式会社エンカーマス(代表取締役社長:若口 明人、https://encarmas.co.jp/)
静岡大学発の超臨界・亜臨界流体技術を用いて、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)の水平リサイクル推進を目指しています。
- GENSHI AI(CEO/医師:長嶋大地、https://genshi.ai/)
病院向けの閉域LLM基盤「MedLocal」や医師向けエビデンス検索「CHUBEN」、医療特化音声認識などを通じ、医療者の業務基盤を構築しています。
- 株式会社IntES(技術顧問:梅澤明弘)
ES細胞から作製した「腸シート」を移植する炎症性腸疾患向けの治療法など、再生医療の社会実装を目指しています。
資金調達成功率は約90%、海外連携も推進
「1stRound」では9年半で累計118チームを採択しており、採択チームの資金調達成功率は約90%、大型助成金の採択率は50%以上となっています。
大手企業との協業機会の創出に加え、海外展開支援も行われています。2026年にはカリフォルニア大学バークレー校の「Berkeley SkyDeck」と連携した「Berkeley SkyDeck x UTokyo IPC Startup Bootcamp」や、スタンフォード大学発「StartX」と連携した「Global DeepFusion Tokyo Program」が実施されました。
茨城大学と物質・材料研究機構が新たに参画
今回の参画により、共催機関は国公立・私立の24大学および6つの国立研究機関となりました。
環境・理工学分野に強みを持つ茨城大学や、基礎・基盤研究を推進する物質・材料研究機構(NIMS)が加わることで、各地の研究成果を活かした多様なスタートアップの創出と成長支援を進めるとしています。
「1stRound」は2017年に「東大IPC起業支援プログラム」として開始され、2019年に現名称に変更されました。初動を加速させるNon-Equity資金支援として各社最大1,000万円の活動資金を提供するほか、ハンズオン支援やオープンイノベーション推進1号ファンド(AOI1号ファンド)をはじめとする資金調達支援を行っています。
第16回「1stRound」の公募は2026年10月5日より開始されており、応募締切は2026年11月16日となっています。詳細情報は公式ウェブサイト(https://www.1stround.jp/)で案内されています。
本記事は東京大学協創プラットフォーム開発株式会社の発表をもとに作成されています。
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