秋の味覚によるかぶれ経験者は約4割、受診科不明が6割超 アイシークリニック調査
医療法人社団鉄結会アイシークリニックは、秋の味覚である銀杏や山芋、マンゴーなどによる接触皮膚炎(かぶれ)の実態に関するアンケート調査結果を発表した。調査によると、秋の食材に触れたり食べたりして手や口のまわりがかぶれた経験がある人は38.7%にのぼることが明らかになった。一方で、かぶれた際に何科を受診すべきかわからないと回答した人は64.3%に達している。
約4割がかぶれを経験、山芋では半数以上がかゆみを実感
調査において、秋の味覚(銀杏・山芋・マンゴーなど)に触れたり食べたりして手や口のまわりがかぶれた経験があるか尋ねたところ、全体の38.7%が経験ありと回答した。
食材別では、山芋を触ったり食べたりして手や口のまわりがかゆくなった経験がある人は合計56.3%と過半数を占めた。山芋に含まれるシュウ酸カルシウムは針状結晶の構造を持ち、皮膚を物理的に刺激することでかゆみを引き起こすため、身近な食材かぶれとして多く見られる。

銀杏拾いでは約7割が薄手手袋や素手で作業


銀杏拾いをしたことがある人を対象に使用した手袋について調べたところ、67.2%が素手または薄手の手袋で作業していたことが判明した。厚手のゴム手袋を使用していた人は21.6%にとどまっている。

銀杏の外種皮(果肉部分)に含まれるギンコール酸は、ウルシに含まれるウルシオールと化学構造が類似しており、強い接触皮膚炎を引き起こす。外種皮の成分は薄手の手袋を浸透する可能性があるため、取り扱いには注意が求められる。
食べ物で手や口のまわりがかぶれた際の対処法について、皮膚科を受診した人は17.0%にとどまり、水で洗い流すのみやすぐに受診せず様子を見るといった対応が多い実態が浮き彫りになった。
また、食べ物でかぶれた場合に何科を受診すべきか知っているかという質問では、64.3%が何科を受診すべきかわからないと回答した。食べ物が原因であっても皮膚に症状が現れている場合は皮膚科が専門となるが、適切な受診先が広く認知されていない状況が示されている。
接触皮膚炎の特徴と予防・対処法
アイシークリニックの髙桑康太医師は、銀杏や山芋、マンゴーによるかぶれは食物アレルギーと混同されやすいものの、多くは免疫反応を介さない刺激性接触皮膚炎であると説明している。
食材別の予防ポイントやかぶれた際の対処法は以下の通りとなる。
- 銀杏拾い:厚手のゴム手袋を着用し、外種皮に直接触れないようにする
- 山芋:酢水に浸してから調理する、または手に酢をつけてから触る
- マンゴー:皮に触れないよう注意し、皮をむく際は手袋を使用する
- かぶれた場合:患部を水でよく洗い流し、強くこすらず清潔なタオルで優しく拭く
水ぶくれが多数できた場合や症状が広範囲に及ぶ場合、3日以上経過しても症状が改善しない場合は、皮膚科への受診が推奨される。放置すると色素沈着が残ったり、掻きむしることで細菌感染を合併したりするリスクがある。
調査概要
- 調査対象:秋の味覚(銀杏・山芋・マンゴー等)を食べる、または触れる機会がある全国の20〜60代の男女
- 調査期間:2026年9月14日〜9月23日
- 調査方法:インターネット調査
- 調査対象人数:300名
本記事は医療法人社団鉄結会アイシークリニックの発表をもとに作成
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