子育ての悩み1位は「ゲーム依存」、リサーチ機関が実態調査
発達障害グレーゾーンの困りごとを大人に持ち越さないことを目指すリサーチ機関「パステル総研」を運営する株式会社パステルコミュニケーションは、2024年9月に子どもの困りごとに関するアンケート調査を実施。調査は2日間でパステル総研の読者やメルマガ読者、発達科学コミュニケーショントレーナー・リサーチャーなど217名を対象にインターネットで行われた。
現在お子さんは、困りごとを抱えていますか。
子どもの困りごとTOP10
その結果、99.5%の回答者が子どもに何らかの困りごとがあると回答。困りごとの第1位は「ゲーム・YouTubeが長い・やめられない」で48.6%とほぼ半数に上った。2位は「好きなことだけ集中する・嫌なことはやらない」で47.2%、3位は「不安・緊張が高い」で44.4%だった。
子どもの発達タイプ別に見ると、自閉症スペクトラム(ASD)タイプでは「友達付き合いが苦手」が57.5%で1位となり、他のタイプとは異なる結果に。混合タイプでは不安・緊張の高さや疲れやすさ、感覚過敏などが目立った。注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプでは「片づけられない」が54.2%で1位だった。
混合タイプ
ADHDタイプ
学年別では、未就学児の68.8%が「感情のコントロールが苦手・癇癪・パニックを起こす」ことに悩み、小学校低学年では「自信がない・失敗を恐れる」が51.4%で1位に。高学年になると「好きなことだけ集中する・嫌なことはやらない」が60.7%で1位となった。中学生では「片付けられない」が上位に入り、高校生では身体とメンタルの困りごとが目立った。
困りごとへの対応としては、79.5%が「子どもができていることを肯定する・褒める」ことに取り組んでいた。また、99%の母親が困りごとの解決方法が分かる勉強会への参加意欲を示した。同社は会員制コミュニティ「Nicotto!塾」で、子どもとのコミュニケーション方法などを伝える活動を行っている。