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bestatとかんでんエンジニアリング、地中送電ケーブル図面作成の自動化を実証

bestat株式会社と株式会社かんでんエンジニアリングは、2025年度にマンホール内に敷設された地中送電ケーブルの測量・図面作成業務のデジタル化・効率化に向けた共同実証(PoC)を実施した。スマートフォンで撮影した画像から3Dデータを生成し、AIにより2Dのケーブルオフセット図面を自動生成する一連の工程を現場で検証した。その結果、従来約3日を要していた図面作成作業を約0.6日まで短縮でき、作業時間を約80%削減できる可能性を確認した。

実証実験の背景と課題

地中送電設備の更新工事における事前準備では、マンホール内に敷設されたケーブルやケーブル付属設備の位置・離隔を測量し、図面や施工報告書を作成する必要がある。狭く暗いマンホール内での測量や手作業による図面化には多くの時間を要し、熟練技術者の経験や判断が必要となる場面も多いため、人手不足や高齢化への対応が課題となっていた。

従来の3Dスキャンを活用した手法では、数十万〜数百万円規模の専用機材による導入コストや持ち運びの制約、ケーブルなど円筒形状の自動認識の難しさ、3Dデータから2D図面作成までに複数の専用ソフトウェアを使い分ける必要がある点などが実用化の障壁となっていた。

現場検証の概要と成果

本実証では、bestatが提供する3Dデータ処理技術「3D.Core」を活用した。スマートフォンで撮影したマンホール内画像から3Dスキャンデータを生成し、AIにより地中送電ケーブルおよび関連設備を認識したうえで、ケーブルの位置関係や離隔を示す2Dのケーブルオフセット図面を自動生成するまでを現場で検証した。現場画像からの3D化、設備認識、図面化までを一気通貫で行う実運用レベルの取り組みは国内初(※2026年9月時点、両社調べ)となる。

検証の結果、ライン生成や断面図抽出、現場の施工管理業務で使用できる精度の2Dケーブルオフセット図面の自動生成、ミリメートル単位の寸法情報の自動取得までを一連で実施できることを確認した。これにより、かんでんエンジニアリングが実施する図面作成業務において作業時間を約80%削減できる可能性が示された。

期待される効果と今後の展望

本技術の実務導入により、専用3D計測機器や複数ソフトウェアへの依存軽減、熟練技術者の負担軽減、デジタルデータ蓄積による技能継承の支援、設備更新・保全業務全体のDX推進といった効果が期待されている。

両社は2026年度も現場検証とシステム改善を継続し、2027年度からの実務での本格利用を目指す。bestatの代表取締役である松田尚子は、現場の負担軽減と高品質なインフラ維持管理の両立に貢献したい旨を述べている。また、かんでんエンジニアリング送電事業部地中送電工事部長の岡本年秀は、今回の技術活用により実用化に向けて大きく前進できたとしている。

会社概要

bestat株式会社

  • 代表:代表取締役 松田 尚子
  • 設立:2018年
  • 所在地:東京都港区赤坂1-14-14 第35興和ビル 507
  • 事業内容:3Dデータの取得・生成・活用プラットフォーム『3D.Core』シリーズの提供、3Dデータ処理API提供、デジタルツイン構築、3Dデータ活用にまつわる業務のAIエージェント開発
  • URL:https://bestat-data.com

株式会社かんでんエンジニアリング

  • 代表:代表取締役社長 大久保 昌利
  • 設立年月日:1940年5月21日
  • 所在地:大阪府大阪市北区中之島6丁目2番27号
  • 事業内容:電気工事、電気通信工事、各種設備の企画・設計・施工・保守、各種システムの開発・販売、測量業など
  • URL:https://www.kanden-eng.co.jp

本記事はbestat株式会社および株式会社かんでんエンジニアリングの発表をもとに作成。

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