ホーンと南知多町、平日や閑散期のひとり旅宿泊転換目指す実証事業へ
株式会社ホーンは愛知県知多郡南知多町と共同で「南知多ソロステイ推進コンソーシアム」を設立し、実証事業「南知多ソロステイ推進プロジェクト」に取り組む。本事業は愛知県が実施する「スタートアップ活用まちづくり支援事業(スタまち2026)」の支援対象事業として行われ、平日や閑散期におけるひとり旅の宿泊転換を目指す。
同社が運営するひとり旅特化メディア『ソロトリマガジン』や宿泊マッチングサービス『ソロトリ』、周遊促進サービス『TripQuest』を南知多町で展開し、これまで町内に宿泊してこなかったひとり旅客の宿泊を促進する計画だ。
日帰り客が多い南知多町で平日の宿泊需要を開拓
南知多町は名古屋から約1時間、離島2島(日間賀島・篠島)を持つ観光地で、とらふぐや篠島の牡蠣、朝市や祭礼などの地域資源に恵まれ、年間約179万人が訪れている。一方で、距離の近さから日帰りで楽しむ人が多く、宿泊につなげる余地が残されている状況にある。
ひとり旅は平日に分散しやすく、同じ地域への再訪率が高い特徴がある。株式会社ホーンの会員は約6割が平日に旅ができる層であり、近郊型観光地の平日・閑散期における宿泊転換に適した客層としている。本事業を通じて、ひとり旅客向けの情報提供や宿泊プラン、体験プログラムを整えていく。
3段階で進める事業の取り組み方針
本事業は「行きたい理由をつくる・発信する」「ひとり客を歓迎する宿と限定プランをつくる」「効果をデータで確かめる」の3段階で進められる。
- 「行きたい理由」をつくる・発信する
ひとり旅客が南知多を選ぶ理由を「ひとりで申し込める体験(工房・朝市・収穫体験など)」「ひとりで過ごすおこもり時間(温泉・サウナ・海辺の時間・ふぐの贅沢ひとり飯など)」「ひとりだけど、ひとりじゃない共有体験(釣り・SUPなど少人数制のアクティビティ)」の3つに整理し、『ソロトリマガジン』や町、観光協会からの発信を通じて届ける。
- ひとり客を歓迎する宿と限定プランをつくる
町内の宿泊施設と連携し、限定プランを『ソロトリ』に掲載する。宿は掲載料や手数料なし、数室・平日限定での参加も可能な仕組みとし、宿泊施設の負担を抑えながら新しい客層を受け入れる。
- 法人・個人の2つの経路で平日に送客し、効果をデータで確かめる
愛知県内の企業・労働組合等の従業員向けと、『ソロトリ』会員・読者向けの2つの経路で送客を実施する。宿泊数、平日比率、周遊行動、宿泊前後の心身の状態の変化を計測し、実証後も継続できる仕組みを設計する。あわせて『TripQuest』を用いた回遊促進クエストを南知多で公開し、町内周遊と消費を後押しする。
実証事業の概要
- 事業名:南知多ソロステイ推進プロジェクト(愛知県スタートアップ活用まちづくり支援事業 支援対象事業)
- 実施主体:南知多ソロステイ推進コンソーシアム(南知多町・株式会社ホーン)
- 期間:2026年10月〜2027年3月(送客・計測は11月中旬から2月まで。成果報告会の開催は2027年3月予定)
- 対象エリア:南知多町全域(日間賀島・篠島、内海・山海、師崎港周辺)
- 協力:南知多町観光協会、町内の宿泊施設・体験事業者(順次公表)
本事業では、従業員や組合員向けの福利厚生プログラムとして実証導入する企業も募集しており、実証期間中の法人側の費用負担はないとしている。今後の予定として、2026年10月に宿泊施設や体験事業者への説明会と限定プラン等の造成、2026年11月に『ソロトリマガジン』南知多特集の公開と『ソロトリ』での宿掲載・送客開始、2027年3月に成果報告が予定されている。
株式会社ホーン 会社概要
東京都中央区日本橋2-1-17 丹生ビル2Fに所在地を置く株式会社ホーンは、代表者の松本直樹氏のもと2018年3月2日に設立された。ひとり旅事業『ソロトリ』やまち歩き事業『TripQuest』、まちづくり事業、「ソロ」に関するリサーチ・市場調査業務を手がけている。
本記事は株式会社ホーンの発表をもとに作成。
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