米不足の影響は年代で差、20代は半数が実感なし

株式会社フォーイットが全国500人の男女を対象に実施した米不足に関するアンケート調査の結果、年代や未婚・既婚によって米不足の影響の感じ方に違いがあることが明らかになった。

全体では60.2%の人が米不足の影響を感じたと回答し、最も多かったのは「米の価格が上昇した」で41.8%、次いで「希望する量の米を購入できなかった」が20.4%、「複数店舗を回って米を探した」が16.0%だった。一方、「特に米不足の実感はなかった」と答えた人は39.8%だった。

年代別に見ると、20代では50%が「特に米不足の実感はなかった」と回答しており、若い世代ほど米不足の影響を感じていないことが分かった。その理由として、食生活の多様化・西洋化により米の消費量が減ったことや、外食頻度が高いため飲食店の米在庫に影響が限定的だったことが考えられる。

未婚・既婚別では、既婚者の方が米不足の影響を10%以上多く感じていた。既婚者は子どものいる家庭が多く米の消費量が増えるため、米価格の上昇や流通量の減少の影響が大きくなったと推測される。未婚者は「米の代替品(パンなど)を購入した」と答えた人が多く、柔軟に対応していたようだ。

今年の米騒動は昨年の猛暑による米の品質低下と流通量減少、南海トラフ地震への不安、インバウンドによる外国人の米消費量増加など、様々な要因が重なって発生したとみられている。9月中旬以降は徐々に品不足が解消されつつあるが、気候変動や国際情勢の影響を考えると、今後も米をめぐる動向に注目が集まるだろう。

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