日本キヤリア、データセンター向け空冷式スクリューチラー30XFZを受注開始
日本キヤリア株式会社は、データセンター市場向けに空冷式スクリューチラー「AquaForceTM 30XFZ」の受注を開始しました。生成AIの普及やクラウドサービス需要の拡大を背景に、省エネ性、事業継続性、将来への柔軟性といった要件への対応を強化した新たな冷却ソリューションとして提供されます。
日本国内ではエネルギーコストの上昇とともに、企業のIT投資やメガクラウドサービスの利用拡大、生成AIの普及が進んでおり、データセンターインフラの重要性が高まっています。また、国際的なデータハブとしての期待や情報管理の観点から国内誘致も加速しています。
こうした環境下で、データセンター事業者は「増加する電力消費への対応」「事業継続性を支える冷却インフラの信頼性向上」「急速な技術環境の変化への適応」という3つの課題に直面しています。サーバーの高集積化に伴う高温冷水運転やフリークーリングによる省エネ化、停電や障害発生時の迅速な冷却復旧、将来的な高発熱化や冷却方式の転換を見据えた設備が求められています。
高効率運転と最短120秒での高速復帰を実現
データセンター向け空冷式スクリューチラー「30XFZ」は、現在の運用課題への対応と長期的な設備投資価値を支える冷却基盤として開発されました。主な特長は以下の通りです。
- 高温冷水運転時の優れた省エネルギー性能:外気冷熱を効果的に活用するフリークーリング用熱交換器を内蔵し、外気温度や冷却負荷に応じて冷凍サイクルと組み合わせることで圧縮機運転を抑え、年間消費電力量を低減します。
- ビルトインフリークーリングによる省エネとコンパクト設計:外気条件に応じた最適運転で消費電力量低減とPUE改善に寄与します。ビルトイン構造により据付スペースを削減し、冷却液はチラー内部のみを循環するためグリコール使用が禁止されている建物にも設置できます。
- 停電後最短120秒での高速復帰:停電などによる停止後、最短120秒で100%容量運転へ復帰し、重要システムの安定稼働を支援します。クッションタンクやストレージタンクの小型化・最適化により、設備投資や設置スペースの効率化にも貢献します。
- 将来の設備戦略を支える柔軟性:AIの進化に伴うサーバーの高発熱化や高密度化、冷却方式の変化にも適応しやすい基盤を提供します。
幅広いニーズに応えるポートフォリオと展示情報
同社代表取締役社長の丸山峰生氏は、国内データセンター向けに採用実績のある空冷モジュールチラー「ユニバーサルスマートX (USX) EDGE 🄬」に加え、新たに30XFZを投入することで、エンタープライズからコロケーション、ハイパースケールまで幅広いニーズに応える冷却ソリューションポートフォリオを提供し、顧客の長期的な設備戦略を支えていく考えを示しています。また、高度な監視・診断や予防保全などのライフサイクルサポートも一体的に提供されます。
なお、静岡県掛川市の掛川開発センター内展示場「HRTS(ハーツ)」では30XFZの実機展示が行われており、省エネルギー性能やビルトインフリークーリング、高速復帰機能などを確認できます。
日本キヤリアについて
- 会社名:日本キヤリア株式会社
- 所在地:東京都品川区
- 代表者:代表取締役社長 丸山峰生
- 親会社:Carrier Global Corporation (NYSE:CARR)
本記事は日本キヤリア株式会社の発表をもとに作成されています。



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