沖縄県名護市の観光スポットを人流データで分析、魅力調査
レイ・フロンティア株式会社は、2023年のゴールデンウィーク期間中に収集した人流データを用いて、沖縄県名護市の観光スポットにおける観光客の行動を分析した。
名護市は沖縄本島北部に位置し、豊かな自然と美しい海、そして琉球文化を感じることができるエリアだ。分析対象となった観光スポットは、名護城公園、ブセナ海中公園、ナゴパイナップルパーク、森のガラス館、ネオパークオキナワ、古宇利大橋南詰展望所、オリオンハッピーパークの7か所である。
データによると、名護市を訪れる人々の約半数が沖縄県外からの観光客で、40代から60代の年代層が全体の約3/4を占めていた。観光スポットへの訪問割合では、自然や景色を堪能できる名護城公園、ブセナ海中公園、ナゴパイナップルパークが人気を集めた。一方、森のガラス館やオリオンハッピーパークは事前予約や営業日の確認が必要なため、訪問割合が比較的低かった。
また、観光スポット以外では、市街地やカヌチャリゾート、沖縄そば でいご家、名護市民ビーチ、道の駅許田 やんばる物産センターなどに滞在が集中していた。移動手段としては自動車が主流で、名護市が沖縄北部の通過エリアであることも明らかになった。
2025年には、名護市と今帰仁村の間に新テーマパーク「JUNGLIA(ジャングリア)」の開業が予定されている。やんばるの大自然の中でアトラクションやエンターテインメント、リゾート体験ができるコンテンツが用意され、沖縄北部のさらなる盛り上がりが期待されている。
レイ・フロンティアは、人流データを活用することで、観光施設開業前後の来場者数の変化や属性分析、企業誘致や新施設の効果測定など、様々な施策に貢献できると述べている。今後も位置情報データを活用し、地域社会と連携しながら、より良い未来の構築に取り組んでいくとしている。