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SCSKとVector、小型ECU向け共通基盤の共創を2026年9月30日より開始へ

東京都江東区に本社を置き當麻 隆昭が代表取締役 執行役員 社長を務めるSCSK株式会社は、ドイツのVector Informatik GmbH(社長:Dr.Thomas Beck)と、小型ECU向けの共通ソフトウェア基盤の共創を2026年9月30日より開始します。車両のドアやセンサー、空調などを制御するエッジECU向けに、両社の車載ソフトウェア技術を組み合わせた統合ソリューションの提供を進めます。これにより、車載ソフトウェア開発の効率化と市場投入期間の短縮を通じ、自動車メーカーおよびサプライヤーの開発負荷低減を支援することを目指します。

車載ソフトウェア開発の効率化を目指す共創の背景

自動車業界では電動化やコネクテッド化、SDVの進展に伴い、車両機能をソフトウェアで継続的に進化させるニーズが高まっています。センサーやアクチュエータ製品などの小規模なECU領域においても、セキュリティや診断、機能安全などの要求が求められるようになり、ソフトウェアの複雑化に伴うECUごとの個別開発による開発工数増大が課題となっています。

欧州の自動車メーカーやサプライヤーからは、車載ソフトウェア業界で大きなシェアを持つVector環境で小規模ECU開発を行いたいというリクエストが増加しています。こうした背景を受け、両社はそれぞれの技術を連携させ、軽量かつ効率的な小規模ECU向けソフトウェアプラットフォームの提供に向けた取り組みを進めることとしました。

今回の共創における最初の取り組みとして、Vectorの小規模ECU向け軽量ソフトウェアプラットフォーム「MICROSAR IO」と、SCSKの車載ソフトウェアプラットフォーム「QINeS-Lite」を統合したソリューションのトライアル提供を開始します。対象はルネサスエレクトロニクス製RL78/F2x向けMCUエッジECUソフトウェアプラットフォームです。

本ソリューションのトライアル提供では、OEMやサプライヤーによるソフトウェア開発工数やエッジECU開発期間を50~80%まで削減・短縮することを目標としています。

今後の展開スケジュール

両社による取り組みは以下の段階を経て進められる予定です。

  • 【Phase1】:トライアル提供開始(2026年10月予定)
  • 【Phase2】:開発向け提供開始(2027年第二四半期予定)
  • 【Phase3】:製品リリース(2027年末予定)

関連製品と両社の概要

QINeS-Liteは、エッジECUに搭載される16bitマイクロコントローラ向けに開発された軽量・高機能なソフトウェアプラットフォーム製品で、SCSKがルネサスエレクトロニクス社と協業して開発しました。一方のMICROSAR IOは、SDVアーキテクチャにおけるインテリジェントなセンサーおよびアクチュエータアプリケーション向けのVector社の軽量ソフトウェアプラットフォームであり、CAN、LIN、10BASE-T1Sイーサネットなどの通信技術をサポートしています。

  • SCSK株式会社:コンサルティングからシステム開発、ITインフラ構築、BPOまで幅広いITサービスを提供(https://www.scsk.jp/)
  • Vector Informatik GmbH:ドイツのシュトゥットガルトに本社を置く独立した財団所有の企業で、世界中で4,500人以上の従業員を擁し、2025年には9億3,000万ユーロの売上高を記録

本記事はSCSK株式会社の発表をもとに作成しました。

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