株式会社タイミーとJA長野中央会が業務提携契約を締結した。この提携により、長野県の農業における人手不足解消を目指す。

まずは秋に収穫のピークを迎えるりんごの選果場等で「タイミー」を活用し、JA共選所・集出荷場等の人手を確保する。JA長野中央会が窓口となり、組合員である農家に対して「タイミー」を紹介し、各農家の労働力不足解消を目指す。

日本における農業従事者数は減少傾向が続いており、長野県でも同様の傾向が見られる。県内で主に自営農業に従事している基幹的農業従事者は2020年時点で約5.5万人で、そのうち65歳以上の人数は約4万人と7割以上を占めている。

近年、農業分野で「タイミー」を活用する事例が増加しており、2024年7月に「タイミー」で掲載されている募集人数は前年同月比約3.0倍となっている。主に「収穫」や「選別」、「出荷」などの作業で活用されている。

タイミーでは、農業分野が抱える人手不足などの課題解決に、より一層貢献していきたいという思いから、農業の専門チームを組成し、農家向けのサービス説明会やマニュアルの整備などを実施している。これまでにJA全農ぐんま、JA静岡経済連、JA全農いわてと連携し、農業におけるスポットワーク活用の普及に取り組んでいる。2022年12月には長野県に北信越支社を開設し、地域の事業者やワーカーに対してさまざまなサポートを行っている。