NTTドコモビジネスがDB共通基盤をOCIへ移行 ライセンス費用43%削減
日本オラクル株式会社は2026年9月30日、NTTドコモビジネス株式会社が社内の12システムで共同利用するデータベース共通基盤のクラウド移行先として、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)上で提供されるOracle Autonomous AI Databaseを採用し、本番稼働していることを発表した。
約400台のサーバーが接続する数十TB規模のデータベースを移行したことで、データベース・ライセンス費用をオンプレミス環境と比較して43%削減した。
移行の背景と採用理由
NTTドコモビジネスでは、ネットワーク管理、セキュリティ対策、サービス運用などを担う12の社内システムでデータベース共通基盤を利用している。この共通基盤は2022年度までオンプレミスのOracle Exadataで稼働していたが、一部データセンターの見直しを機に、処理性能とセキュリティを確保しつつコスト削減と運用負荷の軽減を実現できる移行先の検討が進められていた。
必要なリソースを需要に応じて利用できる料金体系に加え、プロビジョニング、バックアップ、パッチ適用、メンテナンスといった管理作業を自動化できる点が評価され、Oracle Autonomous AI Databaseが選定された。事前検証において、Oracle Exadata環境とほぼ同等の処理性能や閉域ネットワーク接続によるセキュリティ要件の充足が確認された。
費用の削減と運用体制の効率化
OCI上のOracle Autonomous AI Databaseへの移行により、データベース・ライセンス費用はオンプレミス環境比で43%削減された。また、オンプレミス環境とOCIを併用していた移行期間中のハイブリッド環境との比較では、同費用を最大51%削減した。
システム構成面では、国内2リージョンを活用した災害対策構成によって事業継続性とシステムのレジリエンスを強化している。さらに、自動バックアップや自動パッチ適用、自動メンテナンスなどの機能を活用することで、セキュリティ脆弱性への対応工数を大幅に削減し、AIを悪用したサイバー攻撃や脆弱性リスクへの迅速な対応を可能にした。
関係者コメントと今後の展望
NTTドコモビジネス株式会社 執行役員 プラットフォームサービス本部 統合サービスオペレーション部長の伊藤 彰洋 氏は、コスト削減や日常的な保守作業の大幅な軽減に加え、運用担当者がデータ活用や業務改善といった付加価値の高い役割に注力できる環境が整った点を評価している。
同社では今後、データベース管理者の役割について、システムの安定稼働を支える定型的な運用・保守を中心とする役割から、データを安全かつ価値ある形で活用し、AIを含む新技術を用いて事業部門の意思決定を支援するアドバイザリー型の役割へと発展させることをめざすとしている。
企業概要
- 日本オラクル株式会社(東京都港区、取締役 執行役 社長:三澤 智光、東証スタンダード市場:4716、URL: www.oracle.com/jp)
- NTTドコモビジネス株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:小島 克重)
本記事は日本オラクル株式会社の発表をもとに作成。
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